ドコモ、「900i」新機能の仕様とツールを公開NTTドコモは、2004年初旬に発売予定の「900i」について、新機能の仕様を公開した。キャラ電や大容量iアプリ作成用のツール提供も始まった。
NTTドコモは、2004年初旬に市場投入を予定しているFOMA「900i」シリーズについて、新機能の仕様を公開した(12月18日の記事参照)。 900iシリーズには、HTMLメールの送受信を可能にする「デコメール」、テレビ電話時に自分の分身キャラクターを表示させられる「キャラ電」、着信を音と映像で知らせる「着モーション」といった新機能が搭載され、iアプリやFlashは容量が拡張されている。
iアプリは、505iシリーズのJARファイルサイズ30Kバイト、スクラッチパッドサイズ200Kバイトから、JARファイル100Kバイト、スクラッチパッド400Kバイトに拡張された。 扱えるメディアデータもサウンドについては、ドコモ独自のiメロディ形式(MFi形式)に加えてスタンダードMIDIファイル(SMF形式)が追加され、動画像はGIF形式データだけでなく、iモーションデータも使えるようになった。今後のFOMAではSMF形式が標準になるため、今後発売されるFOMAの機種によってはiメロディをサポートしない可能性もあるという。 iアプリから再生可能なiモーションのファイルサイズは最大150Kバイトまで。非活性化状態の待ち受けアプリからのiモーション再生には対応していない。 新しく標準APIとなったのは、505iSシリーズから共通機能として採用されたコード認識機能のほか、イメージマップやパレット付きイメージ、スプライトの4種。またアフィン変換付きイメージ描画やBASE64 エンコーダ/デコーダAPIが新たに追加されている。 900iシリーズ対応iアプリ開発ツールも用意され、ドコモサイトからダウンロードが可能だ。 Flashは、1ページに読み込むことのできる最大ファイルサイズが従来の20Kバイトから(5月12日の記事参照)100Kバイトに拡張され、これまでMFi形式のみ利用可能だったサウンドは、SMF形式も利用できるようになった。
900iシリーズの新機能、「デコメール」や「キャラ電」の仕様も公開されている。キャラ電についてはコンテンツ開発ガイドのほか、開発ツール「キャラ電スタジオ ver1.02」もダウンロードできる。 端末上で動作させるキャラ電のデータは、3Dモデルのキャラクターをキー入力で動かす3Dキャラ電データと、静止画像をキー入力との連携で表示させる2Dキャラ電データの2種類。 3Dキャラ電を作成する際の3Dツールとして利用できるのは、3DStudia Max Ver5.0/5.1、SoftImage 3.9/4.0、LightWave 7.0/7.5、AnimationMaster 9.5、MAYA4.5。 開発資料によれば、キャラ電のデータサイズは100Kバイト以内で、ポリゴン数は750ポリゴン程度が推奨されている(750ポリゴンの必要メモリは約20K)。背景や前景に使えるのはBMPがGIFのみで、3Dによる表現には対応していない。携帯電話向け3Dレンダリングエンジンソフトウェア「Mascot Capsule」の初期バージョンでは200Kのメモリでおよそ1万ポリゴンだったことを考えると、それほど複雑なモデルには対応していない。
HTMLメールの送受信を900iシリーズ同士、インターネット間で可能にする「デコメール」は、HTMLパートとTEXTパートで構成されるMIMEフォーマットで記述されたメールという定義。デコメールをiモード端末に送信すると、デコメール対応の900iシリーズの場合はHTMLメール(と添付メール)を、非対応端末では(900iシリーズ以外のFOMAは添付ファイルも)テキスト部分のみが表示される仕組みだ。 送信時には最低限HTMLパートとTEXTパートを含める必要があり、規定された仕様と異なるHTMLメールを送信した場合は端末側で正しく表示されない場合がある。またiモードサーバ側ではHTML文法のチェックは行われないため、未サポートのタグもそのまま端末に送られるという。 各パートの容量は、宛て先がFOMAの場合はTEXTパートの本文サイズ、HTMLパートの本文サイズ、添付ファイルのサイズの合計が10000バイトまで。宛て先がムーバ端末の場合はTEXTパートの本文サイズは500バイトまでとなる。 関連記事 ドコモ、505iのJava仕様〜DoJa3.0を公開 505iのJava仕様が公開された。スクラッチパッドサイズが拡大されるほか、端末情報の取得、ネイティブアプリケーションとの連携が可能になる。iアプリから別のiアプリを呼び出すこともできる。ただし「iアプリDX」は、公式プロバイダのみが利用できるとされ、詳細は明かされていない 505i対応HTML5.0とバーコード仕様が公開 ドコモはWebページ上で、505iに対応したHTMLの新バージョン、5.0と、505iのカメラで読みとれるバーコードの仕様を公開した 505iに「Macromedia Flash」が搭載 ドコモは今後発売予定の「505iシリーズ」に、iモードから利用可能な「Macromedia Flash」を搭載すると発表した ドコモ、Flashコンテンツのガイドラインとツールを公開 ドコモは505iシリーズに搭載されるMacromedia Flashについて、コンテンツ作成のためのガイドラインとツールを公開した 「504iS」のiアプリ仕様が公開。カメラの起動が可能に 「504iSシリーズ」では、iアプリからカメラが起動できる。今回仕様が公開され、カメラを利用するiアプリを作成できるようになった。同時に赤外線で画像を送信する際の仕様も公開され、携帯からPDAやPCなどで画像を受け取れるようになった 関連リンク 作ろうiモードコンテンツ [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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