Mobile:NEWS 2003年12月25日 03:35 AM 更新

海外でもケータイ〜メールとGPS望む声

インフォシークの調査によると、次回海外に行く際には携帯電話を持っていきたいというニーズは、全体の7割に上る。海外で利用したいサービスは、通話のほかメールが高く、GPSを利用したいという声も大きかった。

 インフォシークと三菱総合研究所は12月25日、海外での携帯電話利用についてアンケート調査を行った。

 それによると、ここ3年間の海外渡航時に携帯電話を持参したユーザーの比率は、商用・私用いずれも2割前後。ただし、次回渡航時に持参したい意向のユーザーは7割近くに上り、海外での携帯電話利用ニーズが大きく高まっていることが分かった。

 渡航先別の携帯持参意向では、東アジアやヨーロッパが高く、ハワイ・北アメリカ・その他地域がやや低め。


 海外での携帯電話利用では、ボーダフォンとKDDIが国内で使っている端末をそのまま海外でも利用できるサービス・端末を提供している。ただし利用できる地域が異なり、ボーダフォンが欧州を中心にほぼ全世界(韓国を除く)で使えるのに対し(ボーダフォン参照)、KDDIは東アジアと北アメリカが中心となっている(KDDI参照)。

 海外で利用する際に不可欠な機能としては、通話とメールが8割以上に上り、必須機能と認識されている。さらに国内ではそれほど利用意向のないGPSについて(5月30日の記事参照)、37.4%が「不可欠」と回答しており、利用したいサービスについても男女とも6割以上が、「渡航先での地図の検索」を挙げている。土地勘のない海外でこそGPS機能へのニーズが高いことが分かった。併せて、カメラ機能への要望も34%と高い。


 現在のところ、国内キャリアで海外で利用できるGPSサービスを提供しているところはない。メールおよびWeb閲覧などデータローミングについては、ボーダフォンが各国でサービスしており、カメラで撮影した写真をメールに添付することもできるようになっている(11月14日の記事参照)。

 携帯買い換え時に重視する項目としては、価格、キャリアに続き、「海外で通話できる」が14.3%で3位となった。ただし「ニーズの有無がはっきり分かれており、重視する順位を低くする回答も目立っている」(インフォシーク)。

 調査は11月28日から12月2日にかけてWeb上で行われた。回答者は2067人、うち携帯電話利用者は1718人だった。



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▼ インフォシーク プレスリリース

[斎藤健二, ITmedia]

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