Mobile:NEWS 2003年12月25日 10:02 PM 更新

Mobile Weekly Top10
FOMA「900i」で盛り上がった一週間

2003年、ZDNet Mobile最後のアクセスTop10を、ほぼ独占したのはドコモの900iの記事。年が明けた2004年は、また900iで始まるのだろうか。

Mobile Weekly Top10 12月18日〜12月24日
1位 “本気”のFOMA「900i」発表
2位 究極のiモード〜FOMA「900i」5機種が発表
3位 Bluetoothにタッチパネル〜「F900iT」と「P900iV」
4位 900iシリーズは「505i」にどこまで追いついたか
5位 “au買うのはちょっと待って”とドコモ、榎氏
6位 “刀”をイメージした最軽量端末〜「N900i」
7位 ワンプッシュオープン+カスタムジャケット〜「P900i」
8位 FOMA「900i」を買うべきか
9位 Excel、PDFの閲覧も〜「SH900i」
10位 GPS+AF128万画素CCD〜実は大穴の「F505iGPS」

 今回は2003年最後のTop10である。ZDNet Mobile最後のTop10でもある。何はともあれ先週はドコモの“900i”で盛り上がった。

 900iの5機種は、いずれもバランスのいい端末。カメラや液晶画面などは505iSシリーズと比較して飛び抜けた部分はないが、逆にいえば、505iS同様のハードウェアと、iSを超えるiアプリなどの新機能を、よくFOMAのボディに収めたな──と素直に技術の進歩に感心した。

 もちろん、比較的完成度の高かったF900iから、なんとか動作していたD900iまで、開発の進行度合いはいろいろだが、いずれの端末も期待は高い。

 筆者が特に気になったのが、「N900i」と「SH900i」だ。N900iは、「NEC側は通ると思わなかったデザイン」だというが、いい意味でも悪い意味でもNEC的なデザインだと感じた。買うのに意識を飛躍させる必要がない。斬新でいて、あくまでトラディショナルなポイントは押さえている。薄く、軽いボディに、こなれたソフトウェア。実はNEC製FOMAは、N900iで6機種目になる。

 「SH900i」は、SH505iSのソフトウェアを引き継ぎながら、新機能も盛り込んだFOMAだというのがポイント。各社、50x系とFOMAでは操作性をいくぶんか変えているが、SH900iはほぼ50x同様の操作が可能だ。FOMAならではのマルチタスク機能などは付いていないが、50x系からスムーズに移行できそうな感じを持った。つややかな塗装も、実物はけっこう高級感がある。

 さて900iには大きな不安点もある。それは公式コンテンツの対応だ。iモード事業部がFOMAに本腰を入れてから、コンテンツプロバイダの多くはFOMA対応を進めてきているが、現在のところ、FOMA対応公式サイトは3373サイトと、iモード全体の87%。

 特に、銀行サイトの対応が遅いのが筆者には辛い。iモードではサービスされていても、FOMAでは抜け落ちている銀行があるのだ。何パーセント対応したというよりも、自分が普段使っているサービスがあるかどうかが決め手である。結局、900iを買っても、505iSも持ち歩くことになるのかもしれない。

 iモードの最大の魅力はやはりコンテンツ。サービスエリアや端末が505i並になるのなら、コンテンツの対応も、もう少しだけ頑張ってほしい。


青い棒がiモード公式サイト数。緑のグラフがFOMA対応サイト数。急速に増えてきてはいるが、まだ足りていないサイトがけっこうある

[斎藤健二, ITmedia]

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