Mobile:NEWS 2003年12月26日 07:05 AM 更新

今年も吼えた!〜携帯業界キーパーソンの発言を振り返る(1/2)

携帯カメラのメガピクセル化、着うたのブレイク、初の定額高速データ通信サービス登場、3G時代到来の予兆──。さまざまな出来事が起こり、話題にこと欠かなかった携帯電話業界。キーパーソンたちも吼えまくった一年でした。

 携帯カメラのメガピクセル化、着うたのブレイク、初の定額高速データ通信サービス登場、3G時代到来の予兆──。2003年も携帯電話業界はさまざまな新サービスが目白押しで、話題にこと欠かなかった。

 新サービス開始にあたっては、通信キャリアのキーパーソンが講演などで少しずつサービスの一端を匂わすなど、その言動には注目が集まった。

 ここで、2003年の通信キャリアキーパーソンの発言を振り返ってみよう。

2003年、iモード企画部長夏野氏が吼えた

 2003年1月、早くもiモード企画部長の夏野剛氏が“本気のFOMA”に言及した。「今年の春に505i。年末には2G(の機能)を引き継いだ3G(FOMA)」1月15日の記事参照)。

 これを皮切りに、徐々に次世代FOMAの機能が明かされていくことになる。「今年度後半、iモード事業部が商品主管として開発したFOMAをガツンと出す。505iと同じくらいヒットするFOMAを投入していく」(6月10日の記事参照)、「今後リリースする50x系とFOMAには、QRコードリーダ機能を標準装備する」(6月11日の記事参照)、「Flashは、これから出すFOMAには全部載せる。Flashのサイズも(505iの20Kバイトより)大きくする」(6月20日の記事参照)、「メモリカードはiモードもFOMAも、全機種搭載していこうと思っている」(8月28日の記事参照)といった具合だ。

 そして「今度のFOMAは絶対期待を裏切らない」9月25日の記事参照)という発言と共に発表されたのが、新生FOMAに向けたドラクエ、ファイナルファンタジーの完全移植。新FOMAの特徴が「デザイン」「スペック」「サービス」「コンテンツ」の4つだということや、「5〜6社からドドッと出る」というのも、この時に明かされた(9月25日の記事参照)。iモード事業本部のマーケティング担当主査 増田智子氏は「次のFOMAではチャレンジしますよ。50xとFOMAのユーザー属性を考えながら、“イケてる”携帯を目指す。これまでが、いってみれば帝国ホテルやホテルオークラ、クラウンみたいな“高級”ならば、今度はパークハイアットだったりアルファロメオだったり、“カッコイイね”というほうを目指したい」(11月17日の記事参照)とFOMAをアピールしている。

 FOMAにフォーカスする発言が増える中、PDCのハイエンドに位置づけられる50xシリーズについては「やることはやった」的な言い方が増えてきた。「2Gでできることはすべてやった」(6月12日の記事参照)とコメントしたのは、505iシリーズが店頭に並び始めた頃とかなり早い時期だった。

 ただし、PDCで成熟させた技術をFOMAに持っていくという考えもある。ドコモがビジネスモデル的に三種の神器(12月17日の記事参照)と位置づける中の一つ、FeliCa機能は506iシリーズに先に搭載されることが決まっている(12月15日の記事参照)。

 そして迎えた「900i」シリーズの発表の日(特集記事参照)。「名実共に世界最強の携帯であると自信を持っている」 「一言でいうと、究極のiモード携帯」という言葉と共にそれは登場した。負のイメージで語られる時代が長かったFOMAという言葉はほとんど使われず、「敢えて901iではなく900i。(ゼロからということで)正直言って気合いです」と言うなど、新たなスタートを切ったことを印象付けた(12月18日の記事参照)。

[後藤祥子, ITmedia]

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