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クルマと携帯電話の接近は、クルマ側のみから起こっているワケではない。携帯電話もまた、クルマ側のニーズに影響されている。
その顕著な例が、KDDIが注力するモジュール分野だ。同社はCDMA2000 1xベースの通信モジュールをトヨタ自動車、パイオニアに提供中で、両社のテレマティクス事業を陰から支えている。昨年末に発売されたCDMA 1X WINと同じ1x EV-DOベースの通信モジュールも、「携帯電話型にそれほど遅れることのない時期に投入する」(KDDI幹部)と語っていた。
ただし、車載端末の開発は携帯電話と異なり、数年単位のプロジェクトなので、1x EV-DOモジュール内蔵の車載器登場は早くても今年末か、来年以降になるだろう。通信モジュールに関しては、先行するKDDI、今後の登場が予想されるNTTドコモともに、将来はアプリ機能まで実装された多機能型になる可能性もある。
ほかにも、モジュールに関しては、高性能かつ汎用性のあるCPUを使って、基本制御ソフト(ファームウェア)のダウンロード書き換えで通信機能やモードそのものを変更・バーションアップできる「ソフトウェア無線技術」の開発が進んでいる。この技術が実現すれば、同一のモジュールで携帯電話ネットワークと無線LANといった異なるワイヤレス通信が切り替えて使えるほか、ネットワーク側の進化にモジュール側はファームウェアのアップデートだけで対応できる。
クルマのモデルチェンジサイクルは5年〜7年と長く、ユーザーの買い換えサイクルも携帯電話ほど早くない。その中にある車載端末が最新の通信インフラを常に使える技術として、ソフトウェア無線は役立つ。ソフトウェア無線技術はKDDI研究所やトヨタ自動車が熱心に研究開発を進めている。
「眠れる獅子か、死に体か」と言われるBluetoothも、叩き起こすのはクルマのニーズになりそうだ。テレマティクス利用時にBluetoohのほうが使い勝手がいいというのもひとつの理由だが、それ以上に影響がありそうなのが、警察庁が進める「改正道路交通法」である。
[神尾寿,ITmedia]
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