5分で分かる 今週のモバイル事情2月7日〜2月13日

» 2004年02月13日 23時32分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 京セラのau端末「A5502K」が発売され、冬モデルも一段落。そろそろ各キャリアの春商戦に向けた動きが気になってくるころだ。

3Gに向けた各社のOS戦略が明らかに

 国内外の端末メーカーが次世代端末展開に向けたOS戦略を明らかにし始めた。パナソニック モバイルコミュニケーションズは現在使っているマイクロiTRONを徐々に収束させ、「LinuxとSymbian、サードパーティ製のリアルタイムOSを今後考えている」と話した(2月10日の記事参照)。

 ドコモは2003年12月にLinuxとSymbian OSについてFOMA搭載時の仕様を決めている(2003年12月の記事参照)。NECは既にLinuxベースの端末開発に着手(2003年7月の記事参照)、富士通はFOMAにSymbian OSを採用するなど(2002年12月の記事参照)、方向が見えてきた。

 海外でもOSをめぐる動きが活発になってきた。NokiaはSymbianの株式31.1%を購入する計画を明らかにし、取引が完了すれば株式所有率が63.3%と過半数を上回る。これは、競合するMicrosoftプラットフォームを牽制するための動きと見られている。

 PalmSourceも「デュアルバージョン戦略」を打ち出し、OSをスマートフォン向けの「Palm Cobalt」と、その他デバイス向けの「Palm Garnet」に分割して開発を進めると発表(2月10日の記事参照)。携帯電話などワイヤレス機器向けOSとしての機能を強化し、採用を促すのが狙いだ(2月12日の記事参照)。

春商戦に向けたラインアップが見えてきた

 京セラのau端末「A5502K」が発売され、冬モデルのリリースもひと段落した格好。そろそろ春商戦に向けた端末を各社投入してくると見られる。

 ドコモは900iシリーズが春商戦の目玉。発売中の「F900i」に続き、「N900i」「P900i」が2月中にも投入されるようだ。

 ボーダフォンは3G端末の「V801SH」を4月上旬以降(2月2日の記事参照)、2月中旬以降PDCの「V301SH」「V302T」(1月22日の記事参照)を投入予定。

 気になるのが、“嵐の前の静けさ”といった感のau端末。三洋電機の2モデル、東芝の1モデル、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの1モデル、日立製作所の1モデルがTELECを通過している。

CeBITに向けて端末メーカーの動きが活発に

 海外向けGSM端末もいくつかリリースされた。Siemensは、ソニー・エリクソンのコンセプトモデルをほうふつとさせる(2002年9月の記事参照)ペン型携帯の開発を表明(2月10日の記事参照)。CeBITで(特集参照)その詳細が明らかになる。

 ほかにもMotorolaがボタンを押すと液晶部が回転する「V80」(2月9日の記事参照)、Nokiaが電子コンパス付きのアスリート向け端末「Nokia 5140」を発表している(2月4日の記事参照)。

さて、来週は?

 2月18日、19日に開催されるJavaテクノロジーカンファレンスの基調講演に、ドコモの榎啓一iモード事業本部長と夏野剛iモード企画部長が登場。900iシリーズ登場後の第一声に注目だ。

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