コンパクトQVGA機〜「A1402S」徹底攻略(1/2 ページ)

» 2004年02月20日 01時00分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 コンパクトながら大画面液晶を搭載したソニー・エリクソン製「A1402S」(2月18日の記事参照)。型番こそ1000番台だが、ソフトウェア面での妥協はない。

進化した文字入力 絵文字ボタンも搭載

 auのソニエリ端末といえば、やはりジョグダイヤルがアイデンティティ。ドコモ向け端末がディスクジョグに変わった今(2003年12月の記事参照)、最新機種でセンタージョグなのはA1402Sだけだ。

 文字入力にはお家芸の「POBox」を引き続き採用。他社も軒並み予測変換機能を盛り込んできているが、ジョグダイヤルとの組み合わせは、やはり一歩抜き出ている。QVGA液晶採用に伴い、文字サイズを小さくすると表示される予測候補も増え、利便性が増した。

 ダイヤルキーには、「大文字/小文字変換ボタン」「逆トグルボタン」を備える。さらに「絵文字/記号」ボタンを搭載し(BREW用のアプリボタンを兼ねる)、モードを変えたりPOBox上で呼び出すことなく簡単に絵文字や記号の入力が可能になった。連続入力は可能だが、入力した絵文字や記号の学習機能は付いていない。

文字モードの変更はダイヤルキーでダイレクトに可能

メールの自動振り分け、タイトルも可能

 受信したメールは、メインフォルダも含めて10個のフォルダに振り分けられる。自動振り分け条件は、メールアドレスのほか件名でも可能で、それぞれ部分一致でOK。つまり「ne.jp」を登録しておけば、itmedia.ne.jpからのメールでもdocomo.ne.jpからのメールでも振り分けされる。

 残念なのは、アドレス帳の「グループ」での振り分けや、「アドレス帳非登録」による振り分けが行えないこと。KDDI宛にも迷惑メールが多数届く昨今、振り分け機能での自衛はできたほうがいい。

 受信メール閲覧時は、[0]キーの長押しでフォントサイズが切り替えられる。ただしこれは一時的な変更で、メールを閉じると元の大きさに戻ってしまう。A1402Sは「画面設定」−「文字サイズ」から通常画面/EZweb文字/Eメール文字のサイズをそれぞれ変更できる。各場面ではなく、ここで一括設定するようだ。

Eメール閲覧時の文字サイズは4段階。通常の表示は最大と大の2段階、EZweb画面は大、小、最小の3段階から選択できる

 メール新規作成は、従来通り。「TO」欄にフォーカスを当てて、決定ボタン(ジョグの押し込み)を押すとアドレス帳/送信履歴/直接入力/プロフィールからアドレスを選択する画面になる。フォーカスを当てたままでダイヤルキーを押せば、いきなり直接入力も可能だ。

 メールを作成し「送信」ボタンを押すと、通常送信/フォトメール便送信/マイ絵文字送信/お手軽絵文字送信の選択画面が現れる。最近のau端末はこの仕様が増えつつあるが、必須だろう。

 画像を添付したメールを送信するとき、普通に送信してしまうとボーダフォン端末やFOMAでは受信できるファイル容量の制限がきつく受け取れない場合がある(そもそもムーバは添付の受信もできない)。そこで、「フォトメール便送信」を選べば、相手には画像がアップロードされた先のURLが届く。au端末同士なら問題はないが、他社宛に画像を送信するには大変便利だ。

2003年冬のモデル群から、色や点滅などでメール本文を装飾できる「パステルメール」が利用できる(2003年10月の記事参照)。A1402Sもしっかり対応(右)。ただしドコモの900iデコメールと比べ、仕様が公開されておらず、PCともやり取りできない部分は劣る

タブに分かれたアドレス帳

 アドレス帳は、あかさたな……のタブに分かれた従来通りの表示だ。ダイヤルキーによるダイレクトジャンプも可能。例えば[3/さ]ボタンを押すと、「さ」「し」「す」「せ」「そ」の登録アドレスの先頭へジャンプする。auのカシオ端末や東芝端末と同様の仕様だ。

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