日本では、もはや当たり前になりつつある携帯のメガピクセルカメラ。今年のCeBITでは、“メガ化”の流れが欧州にも押し寄せてきたことがはっきりと分かる。
Nokiaがメガピクセルカメラ搭載の「Nokia 7610」を発表したのに続き、Siemensも1.3Mピクセルカメラを搭載した「S65」を発表。Sony Ericssonも1.3Mピクセルカメラ内蔵の「S700」を展示しており、今年後半から一斉に“メガ化”の波が来る。
Siemensの「S65」。98グラムと軽く、厚みも18ミリ。MPEG-4動画の撮影もこなす1.3Mピクセルカメラだが、ディスプレイの解像度は132×176ピクセル(QCIF相当)。外部メモリとしてMMCカードが利用でき、BluetoothやIrDA、USBなども利用できる。WAP2.0やJavaにも対応。待受時間は250時間、連続通話時間は300分。発売は「6月」だという。
Sony EricssonのS700は、まさに「SO505i」といった雰囲気(3月10日の記事参照)。違うのは、ジョグダイヤルがないことと「S700はデジタルズームが8倍、SO505iSは16倍」(説明員)。外部メモリはメモリースティックDuoだ。隣のテーブルでは日本の「SO505iS」が展示されている。
NokiaやSiemensのメガピクセル端末と比べると、QVGA液晶を搭載しているのが大きなポイント。GSM端末では、“高精細液晶=PDA機能に振ったビジネス端末”のイメージが強いが、カメラとQVGAを組み合わせたのはSO505iなどからのフィードバックだろうか。発売は今年の第4四半期の予定だ。
Nokiaの「7610」は、若者層がターゲットでデザインも凝った端末(3月18日の記事参照)。単にメガピクセルカメラを載せただけではなく、キオスク端末やプリンタで印刷したり、PC向けのアルバムソフトをバンドルしたりと“撮った後の画像の使い方”まで考えているのは、さすがNokia。
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