「SH900i」は200万画素+オートフォーカスのカメラユニットを採用したシャープ製のFOMA端末。FOMAとPDCという通信方式の違いを除けば、非常にSH505iSに近いコンセプトを持ち、デザインも酷似している。“SH”端末は元々あまり奇をてらった外観ではないが、今時の折りたたみタイプとして非常にプレーンなデザインだ。
SH900iを一言でいうならキープコンセプトとなるだろう。PDCのSH端末と似ているのは外観だけではなく、ボタンレイアウトやソフトウェアまで酷似している。SH505iSと比較すると主に機能拡張されたのは、
となり、うち3点はFOMA 900iシリーズとして必然の機能拡張だ。
このためSH端末からの移行は極めてスムーズに行えるだろうが、新鮮味には欠ける。例えば、従来のFOMA端末の多くがサポートするマルチタスクもサポートしていない。マルチタスクの有効性に関しては是非もあると思うが、使いこなせば便利な機能でもある(4月7日の記事参照)。
サイズ、重量を見ると、シリーズ中でも厚みがあり重い部類に入る。実は厚みは「F900i」と同じ26ミリ、幅は1ミリ広いだけの51ミリだが、F900iの上端下端が絞り込まれているのに対し、SH900iは角を取った程度のデザインなので大柄に感じるのだ。また重量の132グラムは900iで最軽量の「N900i」より17グラムも重いことになる。多機能さとのトレードオフともいえるが、決してスマートな端末とはいえない。
SH900iは、操作性自体もSH505i/iSとほとんど変わっていない。厳密にいえば最下段の[VIEW]キーの位置が中央から左側に変更され、メニューは追加機能に応じた項目が増えているが、操作性に大きく関わる変更ではない。
ただしメニュー構成はSH端末独特のタイプで、左右キーでジャンル、上下キーで項目を選択する。特に難があるわけではないが、SH端末以外から移行するユーザーは多少慣れがいるだろう。2階層目以降は標準的なリスト形式となる。
アドレス帳の操作性は非常に良好だ。アドレス帳ボタンを押すと即一覧表示となり、上下キーで一覧内でのフォーカス移動、左右キーまたは数字キーで「あかさたな」の先頭からの一覧に移動できる。ページスクロールもメール/アドレス帳キーに割り当てられている。
一覧表示で同じ数字キーを複数回、例えば1キーを複数回押せば「あ」「い」「う」の先頭が表示される。さらに絞込みが行えるインクリメンタルサーチにも対応する。アドレス帳の基本的な検索性については満点を上げてもいいだろう。
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