総務省、「未承諾広告※」違反者に措置命令 〜3件目

» 2004年04月16日 16時35分 公開
[ITmedia]

 総務省は4月15日付けで、「未承諾広告※」の表示義務に違反して携帯電話にメールを送信していたエス・アイ・エス・ワールドに、措置命令を行った。「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」(特定電子メール法)に基づく行政処分。同社がこれに従わなかった場合、50万円以下の罰金を受ける。

 特定電子メール法は、2002年4月11日に成立したもの。総務省がこうした措置命令を行うのは、今回が3例目となる。過去に、措置命令に従わなかった企業はない。

 エス・アイ・エス・ワールドはいわゆる出会い系サイトを開設して、2003年7月頃から2004年2月頃にかけてユーザーに勧誘メールを送信していた。この際、広告メールの送信に同意していない個人の携帯電話あての、件名欄に「未承諾広告※」と表示するなどの正しい手続きをとっていなかった。「方法は明かせないが、実際に同社が違反したことを確認している」(総務省担当者)。

 総務省では、日本データ通信協会に寄せられた苦情をもとに違反者に対して随時警告メールを送っている。ただ、エス・アイ・エス・ワールドは申告件数が800件以上と多く、複数回の警告メールも無視したため悪質性が高いと判断され、措置命令が下された。

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