最後に、たとえ入門モデルであっても“これだけは外してはいけない”ポイントを考えてみよう。
何よりも画面のきれいさと大きさは、妥協できない点になるだろう。“付加機能”であるGPSや高画素カメラとは違い、画面の見やすさは誰にとっても重要で、この1年で最も大きく様変わりした部分だからだ。「新機種に変えてよかった」と誰もが目に見えて理解できる。QVGAサイズの写真を送受信できる端末が増えていることもあって、入門モデルでもQVGA液晶は必須だといえる。
価格とのバランスで、ディスプレイの性能を考えると、次のモデルが“この春のオススメ”となるだろう。
キャリア | 機種 | 液晶サイズ | 重さ | カメラ | 新規実売価格 |
ドコモ | F505i | 2.2インチ | 105グラム | 128万画素 | 1円 |
SH252i | 2.2インチ | 99グラム | 31万画素 | 1円 |
KDDI | A1402S | 2.3インチ | 104グラム | 31万画素 | 1万3440円 |
A5503SA | 2.2インチ | 109グラム | 31万画素 | 1万3440円 |
ボーダフォン | V301SH | 2.2インチ | 93グラム | 31万画素 | 1万290円 |
V401SH | 2.2インチ | 102グラム | 100万画素 | 7140円 |
QVGA液晶を備えつつ、できるだけ軽量で安価な端末をピックアップしてみた。カメラの画素数はそれぞれ異なるので、重要度に応じて選択したい
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