900iシリーズの特徴の1つは、第3世代携帯電話ならではともいえる「着うた」。できるならば、大きないい音で着うたを奏でる端末を選びたいものだ。音質の分析……とまではいかないが、音量の大きさはどうなのだろうか。
4月23日発売の雑誌『iモードスタイル』(ソフトバンク パブリッシング刊)では、「900iシリーズの仰天事実」と題して、実測の連続通話時間やエリアカバレッジ、iアプリ速度、液晶輝度、カメラ性能などを全20ページで特集している。その中から、着メロ用スピーカー性能のテスト結果を抜粋してお伝えしよう。
補聴器メーカー、リオンの無響音室を使って900i5機種の着メロ音量を測定した結果が以下のグラフだ。
最も音量が大きかったのは「SH900i」。約75dBと、最も小さい「P900i」と比べて音エネルギーで10倍の差があった。いわゆる据え置きの電話機の音量が約70dBとされているから、かなりの大音量なのが分かる。
ただし、音量が大きいばかりがいいわけではない。最低音量にしても音が大きくては使いにくい。音量の調整できる幅が広いほうが望ましいだろう。この点で優秀だったのが「F900i」。48dB〜69.1dBと最も広く調整が可能だ。
ちなみに、スピーカーの取り付け位置は、「D900i」「N900i」が正面(サブ液晶の周り)。「SH900i」「F900i」「P900i」が裏面(電池の周り)となっている。表側にスピーカーがあるほうがダイレクトに音が届くが、裏面に配置されている機種でも机など固い平面に置いてある場合は音が反響してより大きく響く。なお、測定はスピーカーをマイクに直接向けて行った。
もう一つ、取り付け位置が影響してくるのがテレビ電話時のハンズフリー通話だ。表側にスピーカーが配置してある機種は、テレビ電話のためにメイン液晶を開くと音が後ろに逃げていってしまうからだ。iモードスタイル誌では、テレビ電話時の音量も計測しているので参考にしてほしい。
機種 | 着メロ和音数 | 音量切り替え | 着メロ件数 |
---|---|---|---|
F900i | 64和音 | 6段階 | 36曲 |
N900i | 50和音 | 6段階 | 21曲 |
P900i | 64和音 | 6段階 | 19曲 |
SH900i | 64和音 | 5段階 | 33曲 |
D900i | 48和音 | 6段階 | 27曲 |
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