4月26日に上海で開幕したアジアの国際情報・通信技術の総合見本市「CeBIT Asia 2004」。松下電器産業(Panasonic)ブースには中国市場向け携帯端末が勢ぞろいしている。
パナソニック モバイルコミュニケーションズとしては現状、端末メーカー別で国内2番手のシェアを誇るが(4月21日の記事参照)、中国ではどのようなデザイン・スペックの端末ラインアップを揃えているのか。どんな新端末を投入してシェア拡大を狙っているのかも併せて、見ていこう。
まずは、同社が「この夏にかけて市場に投入予定」(説明員)の3機種を見てみよう。「X300」「X77」「X700」がそれだ。
これらは、目立つ位置に展示されておりユーザーの注目度も高かった。なお、隣には日本で発売されている「P900i」の姿も見られたが、「中国はまだGSMネットワークで、W-CDMAはトライアル段階。今のところ、P900iを発売する予定はない」(説明員)という。
ブースの一角では、携帯とプリンタを無線接続して「携帯カメラで撮影した写真をプリクラ印刷」するデモも行われていた。
携帯とプリンタの無線接続といえば、国内ではBluetooth対応「A5504T」の例などが思い浮かぶが(3月15日の記事参照)、デモではIrDAを利用して無線接続を行っていた。
「Bluetooth対応機器は、まだ数が少ない。IrDAならある程度製品もある」(説明員)
なお、中国にBlueooth対応携帯がないわけではない。下写真の「X88」はBluetoothに対応しており、ヘッドセットを利用してハンズフリー通話を行える。ただ現状では、Bluetooth対応の周辺デバイス開発が追いついていないようだ。
会場には既に発売済みのモデルも並んでおり、ITmediaでも過去に取り上げたことのある「G51」や「G70」の姿も。過去の端末は全体に小さく、「X88」や「X700」など新しい端末になるに従いサイズが大型化しつつある傾向があるようだ。
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