かなり使える、「A5502K」で自転車ナビ(1/3 ページ)

» 2004年05月06日 15時03分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 やっと自転車の季節がやってきた。そうヘビーな自転車乗りではないので、普段乗るのはせいぜい片道10キロくらいなものだが、普段、電車と徒歩で移動する街を自転車で走るとまた勝手が全然違う。特に東京都内を走るとなると、常に自分がどこを走っているか分かっていないと大変な目にあう。遠回りしたときの体力と時間のロスがけっこう痛いのだ。

 「こっちかな?」と思うと道が曲がっていてあらぬ場所へ出るし、大通りを走れば迷わないが遠回りになることが多い。車が多い道は、危険で空気も悪いのでできるだけ避けたい。よって自転車乗りには地図は必須だが、気軽に持ち歩けてディテールまで記述されてる地図はなかなかない。

 だから電子コンパス付きの「A5502K」(2月29日の記事参照)が出たとき、これを自転車ナビに使えないかと思った。そして「地図専用携帯」として即座に買ってしまったのだ。

 いろいろ試した結果、ちょっとした障害を乗り越えれば自転車用ナビとして、なかなか使えることが分かった。そういう話をしよう。

自転車で使う際に注意すること

 EZナビウォークを使うにあたっては注意すべき点がある。

 まず、走りながら地図を見ようとは絶対に思わないこと。危険なので、地図は止まってからチェックするように。しばらく先のルートまで頭に入れつつ、ときどき交差点などで止まったら地図を確認する──というのが正しい。とはいえ、メイン液晶のバックライトがすぐ消えるので、見ながら走るのはそもそも無理だ。

 またEZナビウォークは基本的に「徒歩」が前提なので、10メートル以上あるような幅が広い通りでは「右側通行」を指示する。当たり前だが自転車の場合は左側を走ること。あまり知られてないが、道交法にはきっちり書いてある。自転車は「車道の左側肩」を走るものなのだ。分類としては「軽車両」で「車両の一種」なのである。

 歩道は「自転車通行可」と書いてある場合のみ、歩行者の邪魔にならないよう徐行して走っていいということになってるのである。ちょっと広い歩道は、たいてい自転車通行が可能なので問題ないが、走りながら危険がないほうを選ぶべし。車道のほうが危険なことも多いのだ。

 ときどき車道の右側を自転車で走ってる人がいるが、これはやめてほしい。危険な上、きちんと走ってる人に迷惑だ。ちなみに夜間の無灯火も違法だし、自転車の並走も違法。注意すること。

 あとはヘルメットだ。わたしでも、近所に買い物に行く程度ではかぶらないが、大通りを走って都心に出るときは必ずかぶるようにしてる。転倒したときの大事故防止にもなるし、車のドライバーへのアピールにもなるからだ。

A5502Kを自転車のどこに取り付けるか

 最初の難関が“どこに取り付けるか”。間違っても片手でA5502Kを持ち、地図を見ながら走ろうと思ってはいけない。危険きわまりないからだ。かといって、見たいときにすぐに取り出せないと意味がない。

 自転車のハンドルに取り付けるのがベストだが、もちろん自転車搭載用マウントなんて用意されてない。バイクに携帯電話を取り付けるためのマウントは発売されているが自転車に付けるにはどうも難がある。

 さてどうするか。簡単なのは、適当な携帯電話ケースを使って取り付けてしまう方法だ。A5502Kはリボルバー式なので、携帯電話ケースに液晶パネル側を外に出して挟むようにセット。走っているときA5502Kが飛び出さないよう輪ゴムか何かでくくりつける。そしてそのケースを自転車に取り付ける。わたしの場合はフロントバッグの取っ手に付けられたので簡単だった。

 自転車用フロントバッグ(独KLICKfixの着脱式バッグ。日本でも東急ハンズや各種自転車専門店で取り扱っている)の取っ手に折りたたみ型ケータイ用ケースを付け、それにA5502Kを装着
 振動で飛びでないよう輪ゴムで留めてあるところがちょっとチープ

 これはもう各自工夫するしかないだろう。重要なのは、走行時の振動で飛び出さないようにすることと見やすい場所に取り付けることだ。

 一番いいのは、自転車のハンドルにA5502Kを付けられる専用のマウントが出ることなのだが、ニーズはそれほどないだろうから可能性は薄い。もしあったら教えてください。買います。

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