作品名 | キル・ビル Vol.2(Kill Bill Volume 2) |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
制作年・製作国 | 2004年アメリカ作品 |
毒ヘビ暗殺団で最強といわれた殺し屋ブライドは、結婚を機に稼業から足を洗い、普通の生活を送ることを選びました。しかし、結婚式当日に毒ヘビ暗殺団が教会に現れ、新郎やその友人が皆殺しに。命を取りとめたブライドは、昏睡状態から目覚めた時、復讐を決意しました。そうして、パサデナでヴァニ−タ・グリーン、東京でオーレン・イシイを見つけ出し、暗殺を果たしたブライド──。ここまでが、「キル・ビルVol.1」の物語。
「キル・ビル Vol.2」では舞台をテキサスの荒野に移して、残りのバド、エル・ドライバー、そしてビルと対決します。以下、内容に触れますので、これから観に行く予定の方は、ご注意ください。
次なるターゲット、ビルの弟バドを追ってテキサスへやって来たブライド。かつて日本刀の達人と言われたバドも、今では落ちぶれたストリップクラブの用心棒に成り下がっていました。
バドの住むトレーラーへ殴りこんだブライド。酒に酔って正気を失っている様子のバドでしたが、刀を持てばさすがは達人、ブライドを打ち負かしてしまいます。バドはさっそく携帯電話で、仲間のエルに連絡します。
「ビル?」
片目のアイ・パッチがトレードマークのエル。ブライドが毒ヘビ暗殺団を離れた今は、ビルの愛人に納まっていました。てっきりビルからの電話だと喜んで電話に出たのに
「弟の方だよ」
とバドに告げられ、電話口で落胆します。
「どういう風の吹きまわし?」
疎遠になっていたバドからの連絡に疑いを抱くエル。
「俺が何を持っていると思う?」
そこでエルは、ブライドがバドに捉えられていることを知ります。さらにブライドから奪った服部の名刀をバドが手に入れたことを聞きます。
「いくら?」
伝説の名刀を何としてでも手に入れたいエル。
「明日の朝一番に来い」
とバドに呼び出されます。こうして、バドのもとに、ブライド、そして、エルが揃い、壮絶な戦いの火蓋が切って落とされます。一度はバドによって、生き埋めにされたブライドは、中国で会得した拳法の奥義によって脱出を図ります。恩師パイ・メイとの過酷な修行を思い出しながら。
最後にブライドは、かつて最も愛し、今では最も憎んでいるビルのもとへ。そこで彼女は衝撃の事実を目の当たりにします。結婚式の日に身篭っていた娘、毒ヘビ暗殺団に殺されたと思っていた娘が、なんと生きていたのです。
ブライドは娘との再会を果たし、復讐の炎を消し去ることができるのでしょうか。長く険しい孤独な戦いに挑みつづけたブライドの愛と復讐の物語がここに完結します。
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