5月11日に開幕したビジネスシヨウ2004会場で、ボーダフォンブースでは非接触ICカード端末「J-SH53X」の展示を行っている。
外見はJ-SH53と変わらない。ただし、SDカードスロットに挿さっているのは非接触ICカードだ
テンキー回りの色合いなど、多少J-SH53と異なる部分もある
デモ用に開発した試作機で、発売時期や価格などは未定。厳密には商用化するかどうかも検討段階で、「商用化するとしても来年以降の話」(ボーダフォン広報)という。対応端末ラインアップなども明かされていない。
端末の厚みは、従来のJ-SH53と変わらない
国内で標準化が進む「JICSAP2.0」仕様のカードや、住基ネットなどに利用されるTypeBのカードに対応する。今後は、これらの方式を採用したアプリケーションが登場してくる見込み。
FeliCaには未対応だが、「ユーザーの要望があるのは理解している。EdyやSuicaに対応させたいと思っており、JR東日本などと話し合いはしているが……具体的な内容はいえない」(説明員)。
会場では実際に、非接触ICカードを利用したアプリケーションの利用イメージとして4つのデモを見ることができた。
電子チケット認証のデモ。反応速度が高速なFeliCa(TypeC)と比較すると、多少時間がかかってしまう印象だが「認証の複雑さ、プロトコル方式によって反応速度は変わる」(説明員)という
ちなみに、非接触ICカード用のアンテナは端末背面、下方に内蔵されている
こちらはドアロックを解除するデモ。パスワードなどの入力は必要なく、端末をリーダーにかざすだけ
こちらはPCのセキュリティロックを解除しているところ。左にあるリーダーに端末をセットしていないと、PCを操作できないよう設定できる
電子マネーのデモ。PC画面上で、「携帯電話を非接触R/Wにかざしてください」との表示が
リーダライターにかざせば、決済が完了する
なお、電子マネーのデモでは端末内部のICカード情報にアクセスすることができた。残高表示として「1万3340円」と表示されている
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