KDDI、ボーダフォン、ツーカーグループ各社は、プリペイド携帯電話の本人確認を強化する。従来も販売店店頭での本人確認は行っていたが、プリペイド携帯電話を悪用する犯罪が多発していることから、通信キャリア側で本人確認を行ってから回線を開通する方式に変更する。
KDDIは8月から、ボーダフォンとツーカーは年内に実施する予定。
ドコモは2003年9月の段階で、同様の本人確認方式に移行済み。
現在、プリペイド式携帯電話は販売店で購入時に、店舗側で本人確認を行っている。ただし「大半の店ではうまくいっていたが、徹底していない店舗もあったようだ。100%を期さなくてはいけない」(KDDI)ことから、強化を決めた。
強化後は、携帯キャリア向けの登録用紙に記入し、それに基づいてキャリアが登録を行ったあとに回線を開通させる。ポストペイドの携帯電話と手続き上は同等となり、「回線開通までに、新規契約や機種変更時と同程度の時間がかかるようになる」(KDDI)
プリペイド携帯電話は量販店や専門店以外のコンビニエンスストアなどでも購入できるため、店員の教育などに課題も残されている。ボーダフォンは「確認強化後も販売チャネルは変更しない」としており、システムや運用の面での調整に時間がかかりそうだ。
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