ボーダフォンはこの夏、2.5世代のPDC向けに新サービスを提供する。3Gサービスで人気の「着うた」(5月10日の記事参照)、ケータイとテレビをケーブルでつないでカラオケを楽しめる「ケータイカラオケ」(5月13日の記事参照)、写真やムービーに変装アイテムを付けられる「ムービー変装」、高速ゲームアプリを楽しめる「256KアプリVer.2」(5月10日の記事参照)だ。
こうした新機能を若者層に気軽の楽しんでもらおうというコンセプトで開発されたのが、東芝製の「V601T」(5月10日の記事参照)。ボーダフォンの夏モデルでは、シャープ製の「V602SH」(5月11日の記事参照)も、これらの新機能に対応しているが、大きくアピールするのはやはり光学ズーム付きの202万画素カメラ。V601Tは、「エンタメ系機能にふった端末」だとボーダフォンは説明する。
ボディデザインやカラーもポップなイメージ。ダイヤルキーやソフトキーの中心部が若干盛り上がって押しやすくなっているのも、“ケータイタッチタイプがあたりまえ”といわれる若者層にウケそうだ。
エンタメケータイをうたうだけあって、ハードウェア面にもさまざまな工夫が見られる。端末の右側面にはカラオケとボイスレコーダ専用のマイクを用意。端末を閉じたままマイクのように握ってカラオケを楽しめるようになっている。
スピーカーも背面に直径20ミリと大型のものを搭載。ダウンロードした着うたを大きくきれいな音で聴けるという。
ソフトウェアでユニークなのは、着うた再生用プレイヤーを装備している点。ダウンロードした着うたを「ランダム再生」「1曲リピート」「スキップ再生」「フォルダ全曲リピート」させることが可能で、簡易音楽プレイヤーのように使える。着うたは端末を閉じたままでも再生でき、背面液晶とサイドキーで再生や選曲などの操作を行える。
また、着うたの最初の部分だけを少し再生して曲名を当てる「イントロクイズ機能」も搭載。クイズは再生時間に応じた「スーパーモード」「ふつうモード」「初心者モード」から選択でき、正解ボタンを押すと曲名が表示される仕組みだ。
V601Tは、これまでの端末で好評だった機能も搭載されている。「J-T010」で搭載された国語・和英・英和辞書を本体に内蔵(2003年7月の記事参照)、ポケットデータベース(2003年7月の記事参照)の搭載も検討しているという。
待受画面上を動き回るキャラクター「くーまん」もバージョンアップ。音声認識に対応し、携帯電話のマイクを使って話しかけられるようになった。
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