ARM、マルチプロセッサコア発表

» 2004年05月17日 18時38分 公開
[ITmedia]

 組み込みプロセッサ設計企業の英ARMは5月17日、米カリフォルニア州サンノゼで開催のEmbedded Processor Forumで、マルチプロセッサコア「MPCore」を発表した。

 MPCoreはARMv6アーキテクチャに基づいており、最大4プロセッサ対応で、性能は最大2600 Dhrystone MIPS。NECエレクトロニクスとの提携の下で開発された(10月20日の記事参照)。

 同等性能のシングルプロセッサソリューションより高性能・低周波数で、システム設計費用を大幅に削減でき、家庭・車載用のエンターテインメント製品や融合型デバイスでの採用に適しているという。ARMでは、一例として、セットトップボックスで複数のテレビチャンネルを録画しながらネット経由でホームムービーを共有するなどのアプリケーションを挙げている。NECエレクトロニクスは同コアを、家電、自動車、モバイル市場向けの高性能・低消費電力型製品に採用するという。

 MPCoreは対称型マルチプロセッシング(SMP)と非対称型マルチプロセッシング(AMP)の両ソフトウェアモデルに対応している。

 ARMは、発表と同時に同コアのライセンス供与を開始。同コア採用の初のシリコンは2005年4〜6月期に登場の見通しだとしている。またARMは、ソフト開発向けにLinux 2.6および開発ツールとともに同コアの評価システム提供も開始した。

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