「まずは携帯から」アルプス、業界最小無線LANモジュール

» 2004年05月19日 20時04分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 アルプス電気は、携帯電話への搭載を想定したIEEE 802.11b準拠の通信モジュール「UGGZシリーズ」の量産を開始した。5月26日から東京・新高輪プリンスホテルで開催される「ALPS SHOW 2004」に出展する。

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 小型化、薄型化することでモバイル製品への搭載を可能にした。外形サイズは11.0×13.7×1.8ミリ。高機能基板を採用して基板に部品を内蔵したほか、ICベアチップおよび0603サイズ(0.6×0.3ミリ)の小型チップ部品を採用、高密度実装するなどして小型化を実現した。「Mini-PCIモジュールの場合と比べて95%減となる、業界最小の容積」(同社)。

 消費電力も、専用ICを採用して削減に努め、待機時1ミリワットに抑えた。「Mini-PCIの場合は数十ミリワット、だいたい50ミリワット以上を消費していた」(同社)。なお、性能面では従来の製品と変わらないという。

 16ビットのパラレルインタフェースを採用しており、携帯電話やPDA、デジカメなどへの搭載を想定している。同社広報によれば、「機種名などは明かせないが、まずは携帯電話で話が進んでいる」といい、携帯電話を皮切りにPDAなどへも採用が進むだろうとした。

 サンプル価格は3万円。月産10万台規模で量産を開始し、年内に100万台を見込む。

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