PCとの接続は、USBメモリなどでお馴染みの「マスストレージクラス」に対応している。PCからは、A5505SA内のminiSDカードが1つのドライブとして見える。画像やアドレス帳などのバックアップデータを、PCとの間でやり取りするのに便利だ。
またPRIVATE/AU_INOUTフォルダにPCからデータをコピーすれば、端末で閲覧することもできる。10Kバイトまでのテキストデータなどが再生可能だ。
残念ながら、PCとUSB接続して、PCから充電……といったことはできないが、USBを備えた意義は大きい。miniSDカードは、イザという時にアダプタを持っていないことが多く、データの取り出しが案外不便なこともあるが、A5505SAなら扱いは簡単だ。
2.4インチのメインディスプレイは携帯最大クラス。au端末で同サイズの液晶を備えるのは「A5502K」(京セラ製)だけだ。
画面上部には電波強度などに並んで現在時刻が常に表示されている。こうしたアイコンやソフトキーのガイダンスは壁紙にオーバーラップ表示され、QVGAサイズの壁紙をぴったり表示できる。
壁紙に重ね合わせて表示されるカレンダーは、祝日も表示される本格的なもの。“グローバルパスポート”の名の通り、米国/カナダ/韓国など12カ国の祝日表示にも変更できる。画面全体を使った拡大表示のほか、2カ月表示、小さな1カ月表示も可能だ。ちなみに、待受画面から上下キーの長押しでカレンダーを起動できる。
バックライトは1秒から60秒の間で点灯時間を設定できる。設定秒数を過ぎると微灯に変わる仕様だ。
|
大型背面液晶は、“ほとんどメイン液晶と同等”の使い勝手を提供してくれる。
残念ながら、EZナビウォークの地図を背面に表示させながら案内することはできないが、例えばWebページの表示、メールの表示、カメラのファインダーとしての表示など、さまざまな機能が利用できる。
それどころか、背面の操作パネルからメール/EZweb/カメラ/カレンダー/データフォルダの閲覧/FMラジオの起動なども可能。何も背面でやらなくても……という気がしないでもないが、背面でEZwebを見ていると独特の新鮮さを感じる。
おそらく背面液晶で使うことを想定したオリジナルアプリケーション2つは、ちょっとした小技。1つは、「ボイスレコーダー」。音声を録音して、QCELP圧縮(拡張子QCP)しmiinSDカードに記録する機能だ。付属の16MバイトminiSDカードに2.5時間、メモリを大容量に変えれば最大で20時間の録音ができる。もちろん本体で再生も可能だ。
もう一つの「簡易コンパス」は、まさに携帯を方位磁石の代わりに使える機能。背面液晶上で、北の方向を矢印で教えてくれる。しばらく使ったところ、精度には疑問を感じる部分もあったが、電波が届かない場所でも方角が分かるのは、アウトドアなどでも活用できそうだ。
最近のau端末は、ユーザーインタフェースの多くを共通化してきている。A5505SAもその例に漏れず、基本的な操作性などはほかのau端末と同一だ。しかし、細かな(ただし便利な)機能については、まだ機種間の違いが残っている。1問1答形式で、詳細を見ていこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.