きれいな発色、“写メールサイズ”を気にせず撮れる〜「V801SH」(1/3 ページ)

» 2004年05月28日 20時46分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 ボーダフォンの3Gサービス「Vodafone Global Standard」(VGS)は、“海外から写メール”できるのがウリ。その端末ラインアップにシャープ製のメガピクセル機「V801SH」(2月2日の記事参照)が登場した。

 カメラ機能はパンフォーカスの100万画素CCDを装備。VGSでは200Kバイトまでのサイズの画像をメール添付して送れるので、100万画素カメラを搭載した意義は大きい。

PDC向けには「サムネイル添付」、VGS向けには「実画像添付」で自動変換

 左ソフトキーを長押しすると、カメラ起動中の画面が少し出たあと、カメラが起動。側面には約10センチまで寄れるマクロ切り替えスイッチが付いている。

 側面にマクロモード切り替えスイッチがある

 カメラモードは、QVGA(240×320)以下のモバイルカメラモード、VGA(480×640)以上のデジタルカメラモード、さらに長さが固定されたムービーモード、SDカードいっぱいまで記録できるビデオカメラモードの4つがある。

 デジタルカメラモードの静止画とビデオカメラモードの動画は、SDカードにしか記録できないので、カードは必須。ただカメラモードが4つに分かれているおかげで、静止画の場合は“ケータイで楽しむもの”と“メールで送ったりPCに転送したり印刷して楽しむもの”とを簡単に使い分けられる。またデジタルカメラモードもVGA(640×480)とメガピクセルモード (1144×858)と2種類だけになったので選びやすい。

 なお左ソフトキーの長押しで起動すると、最後に使ったカメラモードで起動することになる。起動時にモードを選びたいときは、メニューからカメラを選んで起動させればいい。

 左ソフトキーの長押しでカメラ起動。[1]-[3]がカメラモード切り替え、[*]がファインダー切り替え、[#]がフラッシュと、ショートカットキーは豊富。液晶は屋外でも見やすい

 デジタルカメラモードで撮った写真は横長の静止画になる。画像自体は横長に記録されるが、どうもEXIFタグに「回転して撮影した」という情報が入っているようで、EXIFの回転タグ対応ブラウザ(Photoshop CSやPhotoshop Elements 2.0など)で見ると、自動的に縦位置になってしまう。そのため誤解して今回はすべて縦位置で撮影してしまったのをお詫びしたい。というか少々謎の仕様だ。画質はノーマル、ファイン、ハイクオリティの3つから選べる。

 ボーダフォンの3Gでは、200Kバイトまでのデータをメール添付して送信できる。V801SHでは、メガピクセルモードで写真を撮影し、そのままメール添付を選ぶと、「サムネイル添付」か「実画像添付」にするかを聞いてくる。実画像添付を選ぶと、添付する画像が200Kバイトを超えている場合、VGSで受信できるデータ容量に自動的に変換される。「サムネイル添付」では、PDCに送信可能なサイズへの自動変換が可能だ。

 絵柄によってファイルサイズが大きく変わるのでなんともいえないが、VGS向けに「実画像添付」を選べば、空が背景を占めているなどシンプルな絵柄ならファイン、もしくはノーマルで撮れば、メガピクセル画像をそのままメールで送れるだろう。

 デジタルカメラモードで起動すると、画面にファインダーの枠が現れ、その周囲に情報が表示される。これまでのシャープ端末は画像が全画面表示され、上下に情報欄を出すか、情報表示をオフにして全画面表示にするかを選ぶようになっていた。V801SHは構図の確認を優先し、液晶画面の中央部の枠の中に画像が表示されるよう変更されている。

 従来通りの全画面表示もできるが、そうなると上下が切れてしまうので、デフォルトの表示方法のほうが撮影しやすく、分かりやすい。表示部分は少々小さくなったが、いい改善点だといえるだろう。

 標準撮影モードでは画面内の枠がファインダーになる仕組み。上下にさまざまな情報が表示される(左)。スケジュール/メモキーを押すと全画面モードになるが、この場合は上下がカットされるので使い勝手はよくない。標準モードがおすすめだ(中)。項目は多いが撮影機能はシンプル(右)
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