端末を持った手を左右に振ると、文字が空中に浮かび上がる──。こんな摩訶不思議なギミックを搭載しているのが、「Nokia3220」(6月1日の記事参照)。
写真だけでは、一体どんな仕組みでどんなふうに文字が浮かび上がるのか分からなかったが、NOKIA CONNECTION 2004に展示されていた3220を見ると、案外仕組みは簡単だ。
空中で文字を光らせるには、オプションのカバーを購入する必要がある。パッケージには、縦1列にLEDがレイアウトされた背面のカバーや、センサーが付属。これらを取り付けたら対応アプリをインストールする。
アプリの機能の一つ「Wave Message」を立ち上げ、光らせたい絵や文字をテンプレートから選ぶ。文字や絵は、自分で作成することも可能だ。そして端末を手に持って左右に振ると、残像効果で絵や文字が空中に浮かび上がる仕組みだ。「一定の速度で手を振ると、アプリが文字や絵を(見ている人が)認識できるような光り方に制御する」(説明員)。おおもとの仕組みはパラパラマンガのようなものだ。
日本でもプレス発表直後に「かなり多くの問い合わせがきた」(ノキア・ジャパン広報)。GSM端末のため日本では電話として使えないにもかかわらず、注目度はかなり高かったようだ。
海外でもクラブ通いをする若者層を中心に反響が大きく、ギリシャで行ったローンチイベントでも注目を集めたという。
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