海外端末で日本語メール〜オムロンの「和 mail」

» 2004年07月22日 12時17分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 ケータイメールが日常化する中、“海外旅行中でも同じようにメールをやりとりしたい”と思うユーザーも多い。海外でそのまま使える端末も出てきているが、主流になるほど普及しているわけではない。

 そうすると海外端末のレンタルサービスを利用することになるが、海外端末には日本語環境が用意されていないため、日本語Eメールの送受信はできない。

 オムロンが開発した「和 mail」は、海外端末で日本語を使ったEメールの送受信を可能にするEメールクライアントソフト。Javaプラットフォーム上で動作するため、Javaを使える海外端末にインストールすれば、日本語Eメールの送受信が行えるようになる。

 利用に当たっては、PCやPDAなどで利用しているメールアドレスおよびISPへの契約が必要。プッシュ機能には対応していないため、アプリを通して着信メールの有無を確認することになる。

 Nokia 7600の英語版に和 mailを組み込んだ例。海外メーカーの端末でも、日本の端末でメールするのと同じ感覚でEメールの送受信を行える

アプリに日本語フォントを包含

 和 mailは、MIDP 2.0、MIDP 1.0拡張版上で動作するEメールクライアントソフト。ソフトの中に約1100文字の日本語フォントが含まれるため、日本語環境を備えていない海外端末上でも日本語を使ったEメールのやりとりが可能だ。GSM/GPRS、CDMA、W-CDMAのいずれの通信方式にも対応しているので、通信方式に依存することなく利用できる。

 メールソフトには、受信メールの閲覧や返信、ひらがな・カタカナ・英数字・漢字による表示、着信メール(75件まで)・送信メール(15件まで)の保存、未送信メールの編集、アドレス帳(20件登録可能)、3件までの送受信メールサーバの設定機能など、基本的な機能を搭載。日本でケータイメールを送受信するのと同じ感覚で利用できるという。

 ソフトに含まれる日本語は、常用漢字の中から使用頻度の高い1100文字。実装されていない文字が送られた場合は■に自動変換される仕組みだ。

 和 mailのターゲットは、海外の携帯端末メーカーや、海外旅行者向け端末レンタルサービスを運営する企業。アプリや実装サービスの提供を行うとしている。

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