「F900i」(2月13日の記事参照)を母艦にして、持ち歩きは「premini」(7月1日の記事参照)を使う──デュアルネットワークのこんな使い方で、「生活に張りが出てきた気がする」というのは、既にお伝えした通りだ(7月9日の記事参照)
しかしここにきて、母艦側のF900iにもスゴい機能があることが分かってしまった。そのせいで今では、持ち歩き時にもF900iを使いたくなってしまい、“どっちを使うか”に悩む毎日だ。
「F900iのスゴい機能」とは何か──。それは、AACフォーマットにエンコードした音楽をminiSDにコピーすると、F900iで再生できるというもの。ある会社の人が「これ、某巨大掲示板でも話題になっているんですよ」と、教えてくれたのが始まりだ。
使い方も簡単。まずアップルコンピュータのデジタルジュークボックスソフト「iTunes」(6月10日の記事参照)をダウンロード(無料)。音楽CDをAACに変換し、ファイル名を「MOL***.MP4」(***は任意の数字)に変える。そしてminiSDの「SD_VIDEOフォルダ」内に「PRLxxx」(xxxは001〜999)フォルダを作成、エンコードしたデータをただコピーすればいい(詳しくは富士通のアズビーモバイルサイトを参照)。
音楽の入ったminiSDをF900iに挿入して「情報更新」を行い、端末のメニューから「miniSDカード」-「動画」にアクセス。メニューの「連続再生」を選ぶと、端末のスピーカーから音楽が流れ始めた。AACだから音質もよく、端末のスピーカーでも音はそれなりにいい感じだ。
連続再生させたまま端末を閉じても、スピーカーから音楽は流れ続ける。上下のサイドキーを使えば、ボリューム調整も可能だ。試しに手元にあった平型端子対応の「A5503SA」用ヘッドフォン(2003年12月の記事参照)をつなぐと、ステレオの大迫力で音楽を聴けてしまった。
ビットレート128KbpsでAACフォーマットにエンコードすると、1曲当たりの容量は概ね3〜4Mバイトくらいになる。64MバイトのminiSDカードなら、20曲弱くらいは入る計算だ。もっとたくさん入れたいならビットレートを落としてもいいし、128MバイトのminiSDカードを買うという手もある。
電話がかかってくれば着信音に切り替わり、通話も可能。通話が終わると、再生中だった曲の頭から自動的に音楽が再生され始めるなど、簡易的な機能の割にはよくできている。音楽専用プレイヤーというわけではないので、シャッフル機能や専用リモコンはないのだが、個人的にはこれで十分すぎるくらいだ。
この機能のおかげで、さらに生活に張りが出てきただけでなく、“どっちも持ち歩いて使いたい”という贅沢な悩みを抱えることに……。この機能を知ったのが「iPod mini」(7月12日の記事参照)を予約した2日後だったというのも、ちょっとイタい。
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