携帯をPCとシンクロする「MySync Suite」の実力(1/3 ページ)

» 2004年09月03日 11時29分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 「MySync Suite パーソナル」は従来からカシオソフトから提供されていたMySyncシリーズの「Biz」「Photo2」「Address」を統合した携帯電話のPC連携スイート。「アドレス帳」「PIM」「画像(データフォルダ全般)」をPCと連携可能で、EメールとCメールを除くほとんどの携帯電話内の情報を保存・管理できる。

これは専用USBケーブルが付属するパッケージ。付属のUSBケーブルはPC側のコネクタが大きめなのが気になるが、CDMA 1X/CDMA 1X WIN端末の両方の端末に幅広く対応する

 単に機能統合しただけはなく「パーソナル」という名称が示すとおり個人向けに使い易さを追求している。「Biz」はアドレス帳/PIM共にOutlookとの連携となっていたが、MySync SuiteではPIM機能を内蔵し、Outlookを利用せずにアドレス帳やPIMのPC連携が可能になった。

 OutlookはよくできたPIMソフトだが、いかんせんビジネス色が強く、純粋に個人向けには使いやすさに疑問も残る。また“Outlookのアドレス帳=携帯のアドレス帳”とならない人も多いだろうから、個人向けには歓迎できる。

 アドレス帳やPIM連携は、au向けに最適化されている。PIMは全項目が連携可能で、PCでの入力時には項目内用が携帯電話に収まらない文字数に達すると赤字になって警告するといった親切な機能も備える。特定キャリア専用ソフトならではだ。

各機能はランチャーから呼び出す。複数ユーザー(端末)に対応でき、データは別々に保存される
このように携帯電話に収まらない文字数になると赤字になって警告してくれる。携帯電話側の文字数制限で重要な内容が削られてしまった、といったことを未然に防げる

カレンダーに多くの情報を統合した便利なPIM機能

 まずは「MySync」シリーズでは初となるPIM機能を見てみよう。au端末はほとんどがスケジュール、タスク(ToDo)機能を備え、アドレス帳と合わせるとPIMとして十分な機能を果す。活用したいと思ったことがある人は多いだろう。

 PIM機能は「パーソナル」に分類され、ランチャーから起動するとスケジュール、タスク、アドレス帳を管理するウインドウが起動する。便利なのはカレンダーで、スケジュールとタスクリストを一括して月、週、日単位で切換えて一覧できる。月単位の一覧でもスケジュールやタスクの内容を把握できるようになっており、PIMの重要な機能である一覧性は十分だ。

月単位の一覧でもスケジュールやタスクの件名の先頭が表示され、だいたいの内容を把握できる。ウインドウサイズを拡大すれば、一覧内で把握できる内容もきちんと増加する。週単位の一覧ではスケジュールの時間帯や前後関係も把握しやすい

 一覧に表示された項目をダブルクリックすれば、スケジュールやタスクの詳細(編集)ウインドウを呼び出せる。PIMとしてのツボは概ね押さえている。

 面白いのは写真の連携だ。「アルバム」機能でPCに取り込んだ静止画も撮影日に合わせてカレンダーに表示されるようになっており、静止画からその日のイベントも確認できる。

カレンダーの表示形式は細かく設定が可能で、撮影日に自動で表示される画像のオン/オフもできる。画像はスケジュールやタスクより優先して表示されてしまうが、画像表示を無効にすればスケジュール/タスクが優先表示される
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