au、首位に返り咲き──8月契約者数

» 2004年09月07日 16時36分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 電気通信事業者協会(TCA)は9月7日、携帯電話/PHSの2004年8月の契約数を発表した。携帯電話契約数は、31万6400増えて、8346万7800。

グループ名 2004年8月純増数 累計
ドコモ 11万2100 4674万5400
au(KDDI) 19万6900 1800万7800
ツーカー -1万1000 359万0600
ボーダフォン 1万8300 1512万4000
累計 31万6400 8346万7800


各キャリアの単月シェアの推移

 8月は、KDDIがドコモを抜いて再び単月シェアトップに返り咲いた。単月シェアは60%超。8月27日には累計契約者数が1800万を突破している(9月1日の記事参照)。同社は8月にWINの新機種を発売(7月12日の記事参照)。「ダブル定額」もスタートさせた(6月16日の記事参照)。この効果が表れた。

 7月に純減を記録したボーダフォンだが、8月は持ち直し微増。関西、中国、四国地方では若干の純減だったが、全体では1万8300の純増となった。ただし、ボーダフォンライブ!対応端末は2900の純減。プリペイド携帯の伸びで純増を確保した形だ。

単月シェア 累計シェア
NTTドコモ 35.4% 56.0%
au(KDDI) 62.3% 21.6%
ツーカー -3.5% 4.3%
ボーダフォン 5.8% 18.1%


各キャリアの単月の純増数の推移

2Gから3Gへ〜進む世代交代

 3G携帯電話の契約者数は、従来からの傾向に変化はない。ドコモは順調にFOMA契約を増やし、まもなく600万を超えそうだ。

 ボーダフォンもPDCが純減、VGSが純増という図式が定着してきた。未だに23万契約と3G契約数自体は少ないが、世代交代は進み始めている。

 KDDIは、CDMA 1Xへの世代交代が完了に近づいている。37万契約余り増加し、1551万契約となった。全契約者の86%が3Gユーザーだ。

グループ名 2004年8月純増数(3G) 累計(3G) 3G率
ドコモ 62万8500 590万0200 12.6%
ボーダフォン 1万8700 23万7600 1.5%
au(KDDI) 37万6300 1551万1800 86.1%

BREWがau端末の約3割に

 各社とも各機能対応端末数は順調に増加している。

 au端末ではムービー機能が普及している。約70%の端末がムービーを利用できる。

 注目したいのはアプリ対応端末の数だ。ドコモはiアプリ対応端末数が2600万を超え、iモード端末中62%がアプリ対応。KDDIはBREW対応のWIN端末発売もあって、BREW端末がEZweb対応端末中の38%に達した。ボーダフォンはVアプリ対応端末が63%と、3キャリア中トップだ。

キャリア カメラ ムービー アプリ GPS 着うた Web
ドコモ 3210万(うちFOMA590万) 約2614万 非公開 4216万8400
au(KDDI) 1404万 1252万 573万(BREW) 965万 1235万 1494万6700
ボーダフォン 1212万9100 342万2200 816万9500 非公開 1297万0800

ドコモ、アステル、軒並み減少

 PHSでは、ドコモとアステルグループは急速なペースで契約者を減少させている。ドコモは8月に2万6900契約を失い148万2900。

 各地区で撤退が相次ぐアステルグループは、3万7000契約減って、50万5100。特に9月いっぱいで音声サービスを終了する関西地区のケイ・オプティコムは2万4000の純減となった(8月25日の記事参照)

グループ名 2004年8月純増数 累計
DDIポケット 3000 292万2400
ドコモ -2万6900 148万2900
アステルグループ -3万7000 50万5100
累計 -6万0900 491万0400

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