では屋外編から画質をチェックしていこう。
曇天下で撮影環境としてはよくないが、しょうがない。比較対象機としてカシオのEXILIM S20に登場願った。
色が浅くて鮮やかさがなく、くすみがちというのは小型のCMOSセンサーに共通する画質(デジタル一眼レフが採用しているような対策済みCMOSセンサーは別)。それがモロに出てしまった感のある絵だ。色のバランスは取れていて悪くはないのだが、CCD搭載機の最近の発色に慣れているユーザーから見ると、これはいかにもくすんでいるようで元気がない。
あずまややお花畑でも同様だ。
W21Kのほうは明らかに色がくすんでいるし、露出オーバーぎみなのはしょうがないとしても、なんとも白っぽい枯れているような絵になっている。ディテールの描写もつぶれがちだ。
こちらも同様で、全体に白っぽくてコントラストが低く、解像感も足りなくていまひとつ冴えない。ダイナミックレンジが狭いのも小型CMOSセンサーの特徴といっていい。
実は画質より気になったのが撮影距離だ。
これは30センチくらいの距離で撮ったバラだが、完全にボケている。カメラ付ケータイの用途を考えると、マクロは不要にしても2〜30センチから1メートルあたりの被写体を撮る頻度は非常に高いと思われる。ならばもうちょっと近くまでピントが合ってもよいのではなかろうか。
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