携帯電話ポータルサイトの実用コンテンツ需要は高年齢層にあり?

» 2004年09月09日 21時38分 公開
[ITmedia]

 インターネット総合ポータルサイト「インフォシーク」と三菱総合研究所は9月9日、「第12回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」の結果を発表した。同調査は、プロフィール登録サイトと、携帯電話向けポータルサイトの利用状況をテーマに実施した。

 これによると、プロフィール登録サイトの利用経験者は全体の20.5%で、内訳はPCからの利用がほとんどだった。主な利用目的は、同世代の友人を増やすことのほか、男性では同じ地域の友人を増やすこと、女性では同じ趣味や目標を持つ友人を増やすことが多いようだ。

 プロフィール登録サイトを安心して利用するため事業者に求める取り組みとしては、個人情報管理の厳格化を求める回答が6割を超えた。また、今後利用を希望する層では、会員登録時の十分な身元確認や、事業者による監視を求める意見が多かったという。

 携帯電話向けポータルサイトの利用状況については、調査時の1カ月以内に利用した人は24.1%だった。男女別では、男性が女性を上回り、年代別では男女とも20代がもっとも多い。また、cdma2000 1xやFOMAなどの第3世代携帯電話利用者の場合、4割以上が携帯電話ポータルサイトを利用している点が目立つ。

 携帯電話ポータルサイトで利用している機能・サービスは、年代別に大きく異なり、10代ではホームページ検索に集中しているのに対し、50代では地図検索や乗換案内など、実用的なコンテンツを利用する傾向が見られた。このことから、若年層よりもむしろ高年齢層の方が、携帯電話ポータルを使いこなしているという見方もできるだろう。

 また、今後携帯電話ポータルサイトの利用を希望する層では、乗換案内や地図/店舗検索など、実用系の機能・サービスを求める声が多かった。

 代表的な携帯電話機能の利用状況は、前月の調査時同様ほとんどの機能で変化がなかったという。ただし、前回調査で第1回調査以来最高の利用率を示した「バーコードなどの読み取り」がさら利用率を伸ばしたほか、7カ月連続の上昇を示した写真撮影や写真の送信、海外でのメール送受信も調査開始以来最高の利用率を記録した。一方、国内での通話は、4月以降減少傾向が続いている。

 同調査は、15〜59歳の男女を対象に、8月20〜25日にかけてWeb上で実施された。全回答者は2059人で、そのうち携帯電話利用者は1790人(全回答者の86.9%)となる。

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