Nokia、SDカードをサポート

» 2004年09月14日 19時42分 公開
[IDG Japan]
IDG

 家電製品でのSDカードの抜き差しに慣れたユーザーは、間もなくNokiaの携帯電話でも同じことができるようになる。

 Nokiaは9月14日、自社の携帯電話でSDカードをサポートするライセンス契約を結んだと発表した。これまで通りマルチメディアカード(MMC)のサポートも継続するという。

 今回の同社の決定は、家電セクターでのSDカードの人気拡大を受けてのものだと、同社のテクノロジーマーケティング責任者ティモ・ポイコライネン氏は述べている。SDカードの容量は最大で1Gバイトで、「これからも拡大する」と同氏。データ転送速度は最高10Mbps。

 同氏によると、Nokiaは2005年後半にSD対応携帯電話を発売する見込み。

 SDカードをサポートするからと言って、NokiaがMMCのサポートをやめるわけではないと同氏は語る。「MMCにはSDに勝る利点もあるので、多くの機種でMMCのサポートを続ける」

 同氏はMMCの利点として、ライセンス料が不要なことと、比較的低い電圧で動作するよう設計されており、バッテリーが長く持つことを挙げている。

 SDカードにはMMCとは違ってコピープロテクト機能があるが、Nokiaはこれをハードに組み込むのは好んでいない。「デジタル権利管理(DRM)は、カードではなくコンテンツに組み込むべき」とポイコライネン氏は語る。同社はモバイルサービス仕様の策定団体Open Mobile AllianceでDRMに取り組んでいる。

 またNokiaはSDカードの規格団体SD Card Associationへの加盟を申請した。同団体はDRMを優先課題の1つとしている。ポイコライネン氏は、「議論がどうなるかは分からないが、当社はメモリカードとは別にDRMソリューションを用意したい」としている。

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