ドコモ端末として初のスライドボディで登場したのが三菱電機製の「D253i」。スライドと各種機能を連動させたのが特徴だ。
カメラは3モデル中で唯一、CCDを搭載。外部メモリスロットは備えていないが、端末内部に8Mバイトのメモリを装備した。
ボディカラーは「アズーロ」「ロッソ」「アウリーノ」の3色。それぞれ、青、赤、ゴールドを意味するイタリア語。「ボディ形状だけでなく、カラーも斬新に」ということから選ばれた3色だ。
スライドボディの端末は、「ストレートと折りたたみの使い勝手を両立できる」ことから採用された。ただ、「それだけではつまらない。スライドを意味のあるものに」(説明員)という考えから、さまざまな機能をスライドに連動させている。
その1つが「3WAY STYLE」と名付けられた、2段階のスライドスタイルだ。
ボディを1段階スライドさせると背面にカメラが現れて瞬時に起動。そのまますぐに写真やムービーの撮影が行える。「ボディがレンズカバーとカメラ起動の役割を備える」(説明員)。また、それほどカメラを使わない人のために、「スライドでのカメラ起動は、オフにも設定できる」(説明員)という。
側面のカメラボタンや決定キーがシャッターになり、デジカメスタイルでもノーマルスタイルでも撮影が行える。「D506i」で採用された「音声シャッター」機能も備え(4月27日の記事参照)、好きな言葉でシャッターを切ることも可能だ。
ボディを2段階スライドさせると、キーボードを使った操作を行う「ストレッチポジション」になる。D253iは閉じたままでも通話が可能だが、スライド操作でかかってきた電話に応答し、クローズで終話させることもできるのだ。
また、閉じた状態でメールを閲覧している際、開くと相手のアドレス入り返信画面が表示される機能も備えている。
本体側面には、閉じた状態で表に出ているボタンの誤動作を防ぐ「誤動作プロテクトキー」を搭載。このキーの解除は、本体をスライドさせる動作と連動しているため、いちいちロックの状態を気にせずボタン操作が行える。
カメラ機能は253iシリーズで唯一、動画撮影機能に対応。音声付きで最大60秒までのモーションJPEGを撮影でき(120×120ピクセル)、動画から任意の場面を静止画として切り出すことも可能だ。
静止画の最大撮影サイズはVGA。どのサイズで撮影しても、添付可能なサイズに自動でリサイズする機能も備える。
赤外線ポートは、外部メモリの搭載を見送ったために装備したという。「撮影した写真やメモリダイヤルなどのデータを、外に出す手段を用意しておきたかった」(説明員)。
文字入力環境としては、「ATOK」のAI推測変換機能を搭載。絵文字の連続入力も可能となっている。
機種名 | D253i |
---|---|
サイズ(幅×高さ×厚み) | 96×47×24ミリ |
重さ | 96グラム |
連続通話時間 | 約135分 |
連続待受時間 | 約520時間 |
カメラ | 32万画素CCD |
メインディスプレイ | 176×240ピクセル 2.0インチ26万色TFD液晶 |
カラー | アズ―ロ、ロッソ、アウリーノ |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.