作品名 | アイ、ロボット(I, ROBOT) |
監督 | アレックス・プロヤス |
制作年・製作国 | 2004年アメリカ作品 |
この作品は、公開前の映画です。映画を見る予定の方は、見終わってからこの記事をお楽しみください
舞台は30年後の近未来、ロボットたちが労働や家事をこなす西暦2035年のシカゴ。人間のパートナーとして日常生活に溶けこんだ彼らは、珍しい存在ではなくなっていました。
ロボットメーカー最大手US.ロボティクス社は、使われている家庭用ロボットNS-4の次世代型としてNS-5を開発し、人間社会へさらにロボットを普及させようとしていました。そんな革新的ロボットNS-5の発表前夜、事件が起こります。
US.ロボティクス社に勤務していたラニング博士が、自社ビルで飛び降り自殺を謀ったのです。ラニング博士は、ロボット工学の第一人者でNS-5の産みの親ともいえる存在。ラニング博士と個人的に親しかったシカゴ市警のスプーナー刑事が、US.ロボティクス社を訪れ、事件の捜査にあたります。
事故現場にやって来るとラニング博士のホログラムが、スプーナー刑事を待ち受けていました。なぜ、NS-5の出荷直前にこんな事件が起こったのか。ラニング博士はスプーナー刑事に謎のメッセージを残していました。現場の状況から見て、ラニング博士が防弾ガラスを自力で突き破ることは不可能。スプーナー刑事は、容疑者として博士が開発したロボットを真っ先に挙げますが、ロボットが人を殺すわけがないと上司からは呆れられてしまいます。
スプーナー刑事は、自他共に認めるロボット嫌い。ヴィンテージのコンバースオールスターのスニーカーを履き、“2004年製”のオーディオプレイヤーを愛用しているアナログ派。US.ロボティクス社のカルヴィン博士も、“ロボット3原則”によってロボットは絶対に人間に危害を加えないと、スプーナー刑事に力説します。
ロボット信奉者のカルヴィン博士の案内で、US.ロボティクス社の内部を調査するスプーナー刑事。犯行当時、ラニング博士の研究室には鍵がかけられていたという事実、そしてビルを管理するメインフレーム・コンピュータの“V.I.K.I.”の監視カメラは、博士の死亡時の映像を残していなかったこと。スプーナー刑事は、犯人がまだ社内に潜んでいると推理して研究室を捜し始めました。
すると、室内に隠れていた一体のNS-5が2人の前に飛び出して来たのです。カルヴィン博士がすぐにNS-5に機能停止を命じますが、NS-5は動きを止めず、スプーナー刑事たちに刃向かってきます。その圧倒的な破壊力に、スプーナー刑事は警察署へ応援を要請する連絡をします。
「署へ電話を」
スプーナー刑事の携帯電話はイヤホン型。ダイヤルしなくても、言葉で命令すれば回線がつながる電話になっています。逃げ出したNS-5を追跡中、車の運転をしながらスプーナー刑事は警察署と連絡を取り合います。
「応援を頼みます」
しかし、ついて来たカルヴィン博士が助手席で遮ります。
「あのロボットは危険じゃないわ」
「電話の邪魔をするな」
カルヴィン博士はNS-5の無実を信じているのです。
「危険から守るためにしたのよ」
機能停止命令を無視したNS-5を庇おうとするカルヴィン博士。スプーナー刑事と対立しながらも、事件の真相を探っていきます。逃走したNS-5は意思を持ち、人間を危険に陥れたのでしょうか。人間のパートナーとなったロボットが、敵になってしまったら……。近未来の恐怖が、壮大なスケールで描かれた作品です。
なお「アイ、ロボット」のモバイルサイトでは、壁紙や予告編、着声を公開しています。アクセスはhttp://mobile.foxjapan.com/movies/irobot/index.htmlから。
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