家族割引はどこまで活用できるか携帯でおトク生活(1/2 ページ)

» 2004年09月17日 20時10分 公開
[斎藤健二&後藤祥子,ITmedia]

 家族で同じキャリアの携帯電話を使うなら、加入すれば基本料が割り引かれるだけでなく、通話料や通信料も割引になる。

基本 その1〜割引率を考える

 家族割引のメリットの1つは、利用量に関係なく毎月発生する基本料金を減らせる点。ドコモは4月に割引率をアップさせ、KDDIと同率の25%引きとした(1月29日の記事参照)

キャリア 名称 主回線 副回線
ドコモ ファミリー割引 25%オフ 25%オフ
KDDI 家族割 25%オフ 25%オフ
ボーダフォン 家族割引 50%オフ(無料通信料も50%減少)

 ドコモとKDDIは割引率に関してほぼ同等。請求書も、個別に発行してもらえる。

 注意が必要なのはボーダフォンの場合。家族割引を組んでも割引になるのは副回線だけで、しかも無料通信料も半分になってしまう。同じ料金プラン2回線で家族割引を組んだ場合、各社とも割引率は同じで、無料通話分が減ってしまう分、ボーダフォンは不利となる。

 この家族割引はかなり強力で、節約を考えているのなら入らない手はない。例えば、FOMA2台を「FOMAプラン39」と「FOMAプラン67」で家族で使っている場合、そのままならば1万1130円の基本料がかかる。ファミリー割引を適用すれば、8348円となり、実に2782円もお得になる。

 それどころか、高額プランを契約しているユーザーは、1契約より2契約のほうが安くなる場合さえある。例えばKDDIの「コミコミOneビジネス」(月額1万3125円)を使っているヘビーユーザーの場合を考えてみよう。最安のプラン「コミコミOneライト」を追加契約して家族割を組むと、なんと合計料金は1万2585円。1台で契約していた時よりも安くなってしまう。

 仕事でバリバリ携帯を使うお父さんは、子供用に1台契約してあげよう。2台分契約しても、1台の時より安くなる場合があるのだ。

基本 その2〜家族間の無料通話を使い回し

 もう1つ、KDDIの家族割のみだが、無視できないのが無料通話分を家族で分け合える仕組みだ。無料通話分を超えて使っても、ほかの家族の無料通話が余っていれば、それを利用できる。子供が使いすぎても、母親の余った無料通話でカバーできるわけだ。

 ただし注意もいる。“使いすぎても大丈夫”なのは音声通話が中心な点だ。パケット通信を使いすぎた場合は、ほかの家族の無料通話が余っていてもカバーできない。またパケット割引プランの無料通信分も、家族で分け合うことはできない。

 昨今、大容量データのダウンロードなどパケット通信による“使いすぎ”も増えている。“パケットの利用”については注意が必要だ。

基本 その3〜家族間通話の割引き

 家族割引きを組んでいると、家族間の通話やメールが割り引きになる。しかし、この部分はキャリアによって割り引きがけっこう違う。

(通話) 割引率 備考
ドコモ 30%オフ テレビ電話も対象、PHSは15%引き
KDDI 30%オフ
ボーダフォン 50%オフ テレビ電話も対象

 この割引率ではボーダフォンが飛び抜けている。通話料は半額になる。

 注意点は、指定した電話番号との通話を割り引くサービスと併用できるかどうか。ドコモは「ゆうゆうコール」とファミリー割引を併用できるが、割引率はゆうゆうコールの30%が適用となる。KDDIの場合、併用すると60%オフだ。ボーダフォンの場合、併用はできない。

 ドコモは11月から、自宅の電話との通話も割り引きする。指定した一般電話とファミリー割引を組んでいる携帯電話との通話料が10%引きに。

(メール) 割引率 備考
ドコモ 無料 (10月1日から)
KDDI なし
ボーダフォン 50%オフ

 家族間のメール送受信料では、ドコモが一歩先を行く(9月1日の記事参照)。10月1日から家族間のメールを無料にする。KDDIは割り引きされず、ボーダフォンは半額となる。

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