携帯電話で部屋チェック――三洋、ホームネットワークカメラ「HOVICA」

» 2004年10月01日 16時52分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 三洋電機は10月1日、家庭用ネットワークカメラ「HOVICA(ホビカ)」を発表した。11月19日から発売する。価格は、無線LANタイプ「IPC-H1W」が6万5100円、有線LANタイプ「IPC-H1L」が5万8800円。

photo 家庭用ネットワークカメラ「HOVICA(ホビカ)」
photo 無線LANタイプ「IPC-H1W」(左)と、有線LANタイプ「IPC-H1L」(右)は無線LANカードが付属する/しないの違いだけ

 家庭内LANに接続し、インターネット経由でさまざまな操作が行えるネットワークカメラ。特徴は、PCからだけでなく携帯電話からもカメラのリモート操作や室内画像閲覧などが行える点だ。

 ネットワークカメラで撮影した画像を携帯電話で見るためには、携帯電話キャリア各社の画像フォーマット、機種ごとに違う画像サイズに対応しなければならない。HOVICAでは、同社が発売と同時期に提供するカメラサーバサービス「ホビカネット」(利用料金月額840円)で携帯電話キャリア/機種間のフォーマット変換を行うことで、さまざまな携帯電話での利用を可能にした。現時点で、主要携帯電話キャリア4社の計188機種に対応しているという。

photo 携帯電話を使って部屋の様子を見たり、カメラのリモート操作を行うことができる

 「ネットワークカメラに関する調査を行ったところ、80%以上のユーザーが留守中の自宅の様子を携帯電話にメールしてもらいたいと思っており、留守中のリモート操作での照明点灯(74%)、帰宅前の自宅内確認(31%)などといった要望も多かった。簡単/安心/便利がHOVICAのコンセプト。独自サーバと連係することで馴染みのある携帯電話からの操作を可能にした」(DIソリューションカンパニーCCTVソリューションBU規格部長の岡島雅明氏)

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 本体のサイズは104(幅)×125(高さ)×112.5(奥行き)ミリで重さは約370グラム(無線LANカード装着時)。「部屋にマッチするキュートなデザイン」をコンセプトにした球形ボディは、インテリアに溶け込みながらもカメラとしての主張をさりげなくするといった感じだ。

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 SSL技術を用いて画像を含めた通信を暗号化することにより、インターネット経由でも外部から自宅の映像を安心して見ることができるようなセキュリティ強化策が施されている。またセンサー機能として人感センサーとモーションセンサーを装備しているほか、外部センサー入力端子も装備しており、市販の窓センサーなどを接続することも可能。

 上下左右にレンズが動くパン・チルト機能を装備。左右に182度/上下に130度の範囲で画像を見ることができる。パン・チルト操作は携帯電話から行うことも可能だ。赤外線リモコン機能でリモコン機能付き照明やエアコンのON/OFFも行える。

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 またカメラレンズ部の左右に補助ライトとして白色LEDを搭載しており、室内照明がない暗闇でも2メートル以内ならライティングによって映し出すことができる。

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photo インターネットエクスプローラーなどブラウザソフトを使ったモニタリング画面。固定IP使える環境なら、ホビカネットを使わずに利用できる(携帯電話からの利用はホビカネット経由が必須条件)

 無線LANタイプ(IPC-H1W)には、IEEE802.11bのCFタイプ専用無線LANカードを標準で装備。なお有線LANタイプ(IPC-H1L)モデルにもCFカードスロットが搭載されているが「市販の無線LANカードには現在のところ対応していない」(同社)という。

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 UPnPルーター機能を搭載。市販のUPnP対応ルーターと組み合わせることで、カメラのネットワーク関連設定を簡単に行うことができる。また、バッファローが提唱する自動設定機能「AOSS」にも対応。AOSS対応無線LANルーターならばネットワーク設定がボタン1つで行える。

 背面にはビデオ出力端子を装備しており、設定画面をテレビ上に表示することができる。カメラの撮像素子は有効約30万画素で、画像サイズは640×480/320×240/160×120ピクセル、静止画像フォーマットはJPEG。

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