KDDI、2GHzと800MHz帯対応のCF型通信カード「W02H」を発表

» 2004年10月04日 14時47分 公開
[ITmedia]

 KDDIは、CDMA2000 1x EV-DO方式の高速データ通信が可能な日立製作所製のCFカード型通信カード「W02H」を開発した。10月下旬に発売する。

 下り最大2.4Mbps、上り最大144Kbpsのモバイル高速通信が可能なCFカード型通信カードで、2GHzと800MHz帯に対応。KDDIがデュアルバンド対応の端末を発売するのは始めて。

2GHz帯利用端末を一般向けに初提供〜1Xも

 「今後、周波数需要が確実に増大する。800MHz帯が逼迫した際、2GHz帯を利用できるようにする」(KDDI)のが、開発の目的。

 KDDIは従来の800MHz帯に加え、2GHz帯の利用免許も取得しているが、利用はホームページのみで販売している「2GHz DO CARD」のみに留まっていた(3月9日の記事参照)

 現在の2GHz帯はWIN専用となっているが、W02Hの提供に併せて1Xでのサービスも開始する(4月28日の記事参照)。W02Hは、PCやPDAと接続して音声通話も可能だが、音声は1X方式を使い、2G/800MHz共に利用できる。現在、東名阪の一部(KDDI PDF資料参照)に限られるカバーエリアは拡大していく予定だが、明確なスケジュールは公開していない。

 両周波数帯は、ユーザーは意識せず利用できる。接続開始時に優先的に2GHz帯を利用する仕組みで、2GHz帯が使えない場合は800MHz帯で接続する。2GHz帯エリアから800MHz帯のみのエリアに移動した場合は、いったん接続が切れるが、800MHz帯から2GHz帯に移動した場合は800MHz帯を使って接続を維持する。

 製品にはダイヤラソフトとイヤホンマイクが付属。PCやPDAにインストールすれば、音声通話も行える。付属のアダプタを使えば、PCカードスロットでも利用できる。

 料金プランはWIN用のプランL、プランM、プランS、プランSSから、データ通信割引サービスは「パケット割WIN」「パケット割WIN ミドル」「パケット割WINスーパー」から選べる。

 サイズは約42.8×5.0×73ミリで、RFアンテナ部は11.0ミリ。CDMA2000 1X/cdmaOneとのエリア互換により、日本全国で利用できる。

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