渋谷に舞い降りた赤い跳ね馬、V-karaで吼える?

» 2004年10月07日 03時42分 公開
[笠原一輝,ITmedia]

 F1の王者といえば、今季で6年連続のコンストラクターズ・チャンピオンを獲得したフェラーリと、今季で5年連続7度目のドライバーズ・チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハであることに異論はないだろう。“カバリーノ・ランパンテ”(跳ね馬)と呼ばれる躍動する馬の紋章と、イメージカラーである赤から“赤い跳ね馬”と呼ばれるフェラーリチームを、サポートしている携帯キャリアがボーダフォンだ。

 ちょうど同社のコーポレートカラーも赤であったことが始まりだったといわれているが、今やフェラーリチームのサイドポンツーン(車体横の出っ張り)には“Vodafone”のロゴがなくてはならないものとなっている。そのボーダフォンのフラッグシップショップであるボーダフォン渋谷に、フェラーリのミハエル・シューマッハ選手、ルーベンス・バリチェロ選手の両ドライバーが来店。世界最先端を行くといわれる、日本の携帯の最新機能を紹介された。

V-karaで“伝説のチャンピオン”を2人が熱唱

 世界チャンピオンに輝いたドライバーの来店にしては、ずいぶんと静かな登場だった。ボーダフォンショップの前に横付けされたバンから、バリチェロ選手とシューマッハ選手が降りてきて、あっという間に店の中に入っていった。ボーダフォン渋谷は、渋谷109の向かいでかなり人通りが多いところなのだが、それでも通行人の人もあまり気が付かないほどさっと店に入ってきた(赤い上着は十分目立っていたが……)。

 入ってきた2人は、ボーダフォンCOOのデイビッド・ジョーンズ氏の歓迎を受け、報道陣の求めに応じてポーズをとると、説明が行われる2階へと移動した。

Photo ふつーのバンから降りてきた超VIPの2人
PHoto ボーダフォン株式会社COO(代表執行役最高業務責任者)のデイビッド・ジョーンズ氏の歓迎を受け写真撮影に答える2人

 2階では、川内店長から日本のボーダフォン端末の説明を受けた。まず、川内店長がケータイカラオケ「V-kara」の説明を行った。まずは川内店長が「マイウェイ」を熱唱。その後F1業界では“お約束”となっているQueenの「伝説のチャンピオン」がかかり、バリチェロ選手とシューマッハ選手が肩を組んで熱唱した。

 なぜお約束かといえば、ここ数年シューマッハ選手がチャンピオンを獲得した時には、お祝いの席でこの歌を歌うことが恒例となっているからだ。実際、そのもようがテレビで流れたこともある。またここ数年、鈴鹿サーキットのF1日本GPは最終戦となっており(今年は最終戦ではない)、レース後には鈴鹿サーキットのホテルにあるカラオケボックスの通称“ログキャビン”に関係者が集まって、シューマッハ選手を中心にこの曲を大合唱するのが常だという。シューマッハ選手にとってこの曲は“十八番”というわけだ。流れたら唄わない訳にはいかないだろう(ただ、なぜか積極的に唄っていたのはバリチェロ選手だったが……)。

Photo V-karaの説明を受ける2人
Photo  
Photo "伝説のチャンピオン"を熱唱する2人、どちらかといえば、バリチェロ選手の方がノリノリだった。さすがはラテン系?

鋭い質問を投げかけたシューマッハ選手

 その後、アナログテレビ内蔵携帯の説明を受けた2人は「これは衛星から受信しているの?」(バリチェロ選手)などなかなか鋭いつっこみを入れるなど、日本のサービスに興味津々の様子だった。

 印象的だったのは、その説明を終えたあとシューマッハ選手が「この電話はどこのメーカーが作っているんだい? ボーダフォンが作っているのかかい?」というつっこみを入れていたことだ。というのも、海外ではキャリアと端末メーカーは完全に分離しており、キャリアはSIMカードだけを提供する仕組みになっている(8月5日の記事参照)。日本の仕組みが珍しかったようで、どうなっているのか盛んに質問していた。そうした日欧の違いにすぐ気付くあたりは、さすがチャンピオンというべきだろうか?

 最後に行われた記者会見では「日本はすごいね、エンターテインメント機器もそうだけど、携帯電話も世界の最先端を行っている。昨日、日本で使える携帯をもらったところで、いろいろ楽しんでいるよ」(シューマッハ選手)と、2人とも日本の最先端の携帯に感心することしきりだったようだ。

Photo 携帯テレビの説明を受ける2人、このあとシューマッハ選手は、メーカーはどこなの?という質問をして、ボーダフォン関係者をたじたじにさせていた

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