「Music PORTER」、半日ほど使ってみました

» 2004年10月12日 23時59分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 ドコモがコンセプト端末として冬商戦に投入するのが三菱電機製の「Music PORTER」。型番は「D253iWM」で、WMは「with music」を意味する。音楽プレーヤーとFMラジオの両機能を備えることで、“いつも身近に音楽を”というライフスタイルを提案する。

 開発中のMusic PORTERを、半日ほど使ってみた印象をお届けしよう。なお今回試したのは試作機のため、製品版では仕様が変わる可能性があることをご了承いただきたい。

 Music PORTER。FMラジオと音楽プレイヤーを1台で使える端末は日本初。製品には音楽管理ソフトやUSBケーブルなど、必要な機材がパッケージされ、USBポートを備えたPCがあれば、他に機材を買い足す必要がない

音楽機能の使い勝手は

 音楽機能は端末を閉じたまま、付属のリモコンで操作可能。プレイボタンの長押しで、音楽機能が起動する。あらかじめ設定すれば、長押しでラジオが起動するようにもできる。

 FMラジオは、マイク付きイヤホンを本体から抜くと音が聞こえないが、ATRAC3プレーヤーは背面のスピーカーから音を出すことも可能。ヘッドフォンで聴く音に比べると迫力不足は否めないが、周りの人に音楽を聴かせられるのは、なかなか楽しいものだ。

 FMラジオはテレビの1〜3チャンネルの音声にも対応。既に発売されているラジオ付き端末のような、Now on Air情報の取得や、局情報のプリセットに対応していないのは残念。局情報は、周波数を合わせた後に任意のダイヤルキーを長押しすると、そのボタンに割り当てられる


 ミュージックプレーヤーで設定できる項目は、それほど多くない。3段階のBASSと、1曲・全曲・ランダムの再生設定、リピートのオン・オフの3種だ。基本設定は、起動時のプレーヤー選択と、なし・30分・60分・90分・120分の5通りから選べるオートパワーオフ、音量上限設定のオン・オフだ


 本体側面にもミュージックプレーヤー用の操作キーが並ぶ。ストラップホールは本体の左上にある

世代によって異なる反応〜ボディデザイン

 Music PORTERのボディデザインは、MDプレーヤーを意識したものだ。背面液晶は備えず、カメラやスピーカーは底面に装備。アンテナも内蔵型にするなど、携帯電話らしかぬデザインが特徴だ。

 通話時と首から提げたところ。音楽を聴きながらiモードサイトを閲覧したり、メールを書いたりできる。

 面白いのが、世代によって第一印象が異なる点。20代前半のスタッフは、“携帯らしくない可愛さ”に嬌声を上げ、30代後半以降の男性スタッフは、「昔のヒーローもの(ウルトラセブン)に出てきた通信機器みたい」と、腕に付けてみようとする。変わった形だけに、その注目度は高いようだ。

横長の画面は、こんなところで生きてくる

 横長液晶を採用しているのもMusic PORTERの特徴。この画面を生かすためか、Music PORTERはメニューにタブを利用して画面を横に広く使う操作体系が多く見られる。

 電話帳は、「ア」から「他」までのタブが一画面上に表示され、横方向キーで切り替え可能。個人の情報も、電話番号やメール、住所などは横一列に並んだタブから選ぶことになる。

 横長画面が生きるアドレス帳画面。着信や発信履歴も、「メール着信履歴」「着信履歴」「リダイヤル」「メールリダイヤル」の4つのタブが1画面上に表示され、確認しやすい

 音楽機能を使う上でも、横長画面は便利だ。長い曲名も1画面で表示でき、詳細情報画面の視認性もいい。

 左から曲の一覧画面、プレイ画面、曲の詳細情報画面

電話として使うのには慣れが必要?

 四角いボディの影響が大きいのは、ダイヤルキー部分のレイアウト。一般的な端末に比べ、幅が広く長さが短いので、方向キーやソフトキー、ダイヤルキーは、間隔がぎゅっと詰まった形で配置されている。左右ソフトキーやクリアキーは慣れるまで押し間違えることもあり、ホールド感も横幅がある分、初めは違和感を感じるかもしれない。

 幅58ミリは、ドコモ端末の中では最大級。不思議な持ち心地だ。ダイヤルキーは、タイル状に並び、キーとキーの間にはほとんど隙間がない。キーレイアウトはスライドボディのD253iと同じだ


 FOMAやpreminiと比べると、形のユニークさが分かる。ゲーム機のようにも見える


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