地下街や建物内まで、ナビします〜KDDIとNECが開発

» 2004年10月14日 14時48分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 KDDIとNECは、屋内や地下街などの電波が届かない場所でも位置情報の把握やナビを可能にするシステムを開発した。10月13日から名古屋市栄のオアシス21地下街において、市民参加体験会というかたちで技術を公開する。

 auが提供するEZナビやEZナビウォークは、GPS衛星を使って測位するため、電波が届かない場所でのナビには対応していなかった。これをNECのBluetooth情報標識「インフォサイン」と連携させることで、屋内でのナビ利用を可能にした。両サービスの連携により、“家からデパート内の任意の店舗まで”といった、屋外から屋内までをシームレスにつなぐナビゲーションが行えるようになる。

 店内のあちこちに設置されたBluetooth内蔵の標識(10センチ角、厚さ4〜5センチ)とBluetooth携帯電話との間で通信を行う仕組み。現状で動作が確認されている携帯電話は、東芝の「A5504T」と「W21T」の2モデルだ。

 同システムは、バリアフリー3次元経路情報を活用することで「一般健常者」「付き添いありの車いす使用者」「車いす使用者」など、利用者のニーズに応じたルート案内も可能だという。

 商用化については両社とも未定としている。

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