Qualcomm、携帯電話向け全米メディア放送ネットワーク構築へ

» 2004年11月02日 11時02分 公開
[ITmedia]

 CDMA技術の提供元として知られる携帯電話技術大手の米Qualcommは11月1日、第3世代(3G)携帯電話向けの全米規模「メディアキャスト」ネットワーク構築・運営を目指した子会社の設立を発表した。手頃な料金で、3G向けに高品質な動画・音声番組を配信し、米国における携帯電話マルチメディア化の加速を狙う。

 子会社は「MediaFLO USA」といい、Qualcommが周波数帯免許を取得済みの700MHz帯で携帯電話向けにマルチメディアコンテンツを提供する。

 米国のCDMA2000、WCDMA(UMTS)キャリアのための共有リソースとして機能するネットワークという位置付け。700MHz帯と、Qualcommが先月発表したFLO(Forward Link Only)技術を使うことで、キャリアにとってコスト効率のいいサービスを提供できるとしている。

 MediaFLO USAがコンテンツを集約して全パートナーに配信するため、参加するキャリアは追加のネットワーク敷設や周波数帯免許取得の費用負担なしに、加入者にサービスを提供でき、またテレビ局をはじめとするコンテンツプロバイダーは、新たな配信チャンネルとしてMediaFLO USAを使うことができるという。

 Qualcommでは、このメディア放送ネットワークの商業運用開始を2006年に予定している。Qualcommは、いずれMediaFLO USAをスピンオフする計画だ。

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