2006年までのBluetoothロードマップ発表

» 2004年11月09日 09時08分 公開
[ITmedia]

 Bluetooth SIGは11月8日、短距離無線技術Bluetoothの今後3年間のロードマップを発表した。性能と消費電力の改善に加え、セキュリティとユーザビリティの強化が計画されている。

 まず2004年中は、この日発表された「Bluetooth Version 2.0 + EDR(Enhanced Data Rate)」によって、消費電力を抑えながらデータレートを最大3Mbpsに引き上げる。

 2005年には、ユーザビリティとセキュリティの強化を図るとともに、1個のバッテリーでBluetoothセンサーを複数年稼働できるほど消費電力を改善したBluetooth新版のテストとリリースを計画している。

 サービス品質(QoS)の強化によって、遅延や干渉のないBluetooth機器接続を実現する考え。またこの仕様では、プライバシー保護を強化してセキュリティ侵害の危険性を減らす。

 さらに、2006年のBluetooth仕様改訂では、複数機器に一度に同じメッセージを送信できるマルチキャスト機能を提供してユーザビリティを改善する。また、超低消費電力のBluetoothセンターの有効範囲を、およそ100メートルに広げるとしている。

 Bluetooth SIGはこの日、ロードマップとともにBluetooth 2.0 + EDR仕様の採用を発表した。データレートを現行の3倍(環境によっては最大10倍)に引き上げ、消費電力も改善したとしている。新仕様に基づいた製品は2005年に登場開始の見込み。Bluetooth SIGでは、まずPC業界で採用が始まり、その後、オーディオとイメージングの分野で採用されると見込んでいる。

 BroadcomとCSRはBluetooth 2.0 + EDR仕様に基づいたチップをただちに販売開始、RF Micro Devicesも2005年1〜3月期中に対応チップを出荷する予定。

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