販売台数の拡大に伴い、新たな可能性も見えてきた。1つはプロモーショングッズとしての利用だ。ドコモ関西とジョイントで実施したグリコの「ポッキー」キャンペーンで、ポッキー仕様のカスタムジャケットプレゼントを用意したところ、反響は大きかったと井上氏。映画のプロモーション用途での引き合いも来るなど、メディアとしての価値が認められ始めている。「飲料系やお菓子系など、パッケージのデザイン性が高いものについて、プロモーションをかねて展開するというのはある。こうした方向でのアプローチも図っていきたい」(井上氏)。
もう一つはキャラクターの版権を持つメーカーとのコラボレーション。バンダイとのコラボレーションによるオリジナル着せ替えキャラクターシート(10月22日の記事参照)のような展開も進めたい考えだ。「キャラクタービジネスは、うちとして限界がある。得意なところと協力して展開できれば」(同)。
多様化するニーズに対応するため、新たな工法も開発した。「(従来のカスタムジャケットで使われている)インモールド加工は、クリアな中に奥行き感があるジャケットを生成できるが、細かい絵柄の表現が難しく、開発コストや手間もかかる。成形されたジャケットに直接イメージを転写する工法を開発した」(同)。また、間にシートを挟むタイプのクリアジャケットも開発している。
「最近は電車の中でP900iを使う人を見かけるようになった。(メールをよく使う)若い女性ユーザーも多く、広告効果が見込めそうだ」と井上氏。カスタムジャケットの新たな可能性に期待を寄せている。
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