ニューオーリンズの無線LANは信用するなMobile Weekly Top10

» 2004年11月11日 23時42分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 先週のトップは、話題の端末「talby」の記事。表参道では「特に積極的に呼び込みをしているわけでもないのに、試していく人が絶えない」といった盛況ぶりだったようだ。

 ところで記者は先週、ニューオーリンズに出張に行ってきた。そのレポートは過去記事を参照してもらうとして(関連記事その1その2その3)、今回は取材の過程で記者が直面したネットワーク環境に触れてみたい。

 記者が泊まったのは、ニューオーリンズはミシシッピー川のほとりにある某有名ホテルだった。なかなかの高級ホテルで、ホテル内にプールもあるとのこと。間違いなく、金髪の美女が優雅に泳いでいるのだろう。当然ながら無線LANも完備しており、ネットワーク環境に問題はない。はずだった。

 ……しかし宿泊初日。いきなり無線LANがつながらない。

 この手のサービスは、ブラウザを立ち上げると課金認証のページが表示されるものだが、それが出ない。運良く出ても、課金処理の途中でアクセスが切れたりする。

 従業員に問い合わせるが、どうも彼らは技術に詳しくないらしく、ラチがあかない。彼らは日頃、不必要なまでに愛想がよいのだが、ことトラブルとなると「その担当は彼だよ」「いや、その担当は私じゃないよ」と責任逃れを連発するのである。

 なんたることか。米国風にいうと、オーマイゴッドである。これではレポートを日本に送れないではないか。電波環境が問題かと思い、ノートPCに無線LANカードを挿してホテルをうろつく。そうすると、黒人のおばちゃんがニカッと笑いながら、記者に話しかけてくる。

 “too much working , too much working !”

 ……うるさいよ。

 結局、電波状況がよい場所を探しあてたところ、なぜかうまく課金処理が通った。おかげで、どうにか最初のメールを日本に送ることができた。

 2日目。無線LANは問題なく使えた。だが、運命の3日目が来てしまった。

 ――無線LANがまったくつながらない――。

 例によって、無線LAN付きノートPCを持ってホテルをくまなくうろつくが、電波状況が「excellent」になっていてもダメ。聞いたところでは、同ホテルに泊まった別の報道関係者もこの日は全滅だったようだ。ちなみに、プールで泳いでいたのも米国流の“恰幅のいい”方々で、二重に失望する。

 報道関係者にとって、インターネットにつながらないということはイコール「仕事にならない」ことを意味する。ミシシッピー川のザリガニよろしく、お手上げ状態である。ついでにいうと、ザリガニは外見上はエビとさほど変わらず、そこそこ美味い。

 残念だなあ。仕事できないなあ。それじゃあ、どうしよう? ……記者がニューオーリンズの繁華街であるバーボンストリートに向かったのは、そういうやむにやまれぬ事情があったのである。(ということですが諸先輩方、分かっていただけました?)

Photo ニューオーリンズといえば、ジャズが有名だ

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