パートナー電話帳は、“いつどんなメールを送ったのか”や“いつ電話したのか”を、アドレス帳に登録した人の名前から引き出せる機能。1件のアドレスには、電話番号やメールアドレス住所などのほか、「最新履歴」というタブが用意される。このタブからは、相手に対する最新の通話発着信履歴1件と、やりとりしたメールの履歴を確認することが可能だ。メールは最新400件までの送受信データが、それぞれのアドレス帳にリンクされる仕組みだ。
「電話やメールをするときにまず開くのは、アドレス帳。ここから、いつどんなやりとりをしたのか情報を引き出せる」(山本氏)。
パートナースケジュールは、同様のことを日にちベースで行える。当日のスケジュールを開くと、「スケジュール」「日記」「情報」の3つのタブがあり、情報タブからはその日にやりとりしたメールや撮影した写真にアクセスできる。例えば“先週の土曜日に、誰とどんなやりとりをして、どんな写真を撮ったか”といった情報を、スケジュールから呼び出せるわけだ。
「こうした機能で、人とのつながりが整理され、大切な人とのつながりを確認できる」(山本氏)
この機能は、既に発表されている「Lechiffon」(10月4日の記事参照)や「prosolid」(10月5日の記事参照)にも搭載されている。
女性向けということもあり、メール周りも細かい点が改善された。日本語入力システムのAdvanced Wnnは、P252iSからバージョンアップし、これまでメールボタンを押さないと候補の変換リストに入れなかったところが、下方向キーですぐ移れるようになった。
端末を閉じたままメールの返信を行える「閉じたままメール」も装備。P253iでは、閉じたままカメラボタンを長押しすると最新の新着メールを読めるが、ここでカメラキーを1秒以上押すと、返信用の定型文から任意のものを選べる。返信したい文章を選んでカメラボタンを長押しすると、返事が送信される。
「定型文が3件入っていて、オリジナルのメッセージも9件登録しておける」(前田氏)
iショットメールは、サブディスプレイサイズやVGAで撮った写真も、メール添付すると自動的にリサイズされるように機能強化された。
P253iで惜しまれるのは、QVGA液晶が搭載されていない点。メールやWebをよく使う層をターゲットにしているだけに、非対応なのが惜しまれる。
QVGA液晶を搭載しなかった理由についてパナソニック モバイルコミュニケーションズは「253iシリーズのユーザーが求める端末ニーズを検討した結果、コンパクトさを優先した」としている。
ターゲットにあたるユーザー層が、携帯の画質に不満を持っているという調査結果もあり(11月5日の記事参照)、今後の対応に期待したい。
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