NTTコミュニケーションズ、NEC、シャープは11月25日、シャープの法人向けPDA「ザウルス SL-6000L」を利用した、法人向けコミュニケーションシステムを提供することを発表した。サービス提供は12月6日から。
ベースになっているのは、NECのコミュニケーションシステム「PARTNERSIPNET(パートナーシップネット)」。「今、暇です」「移動中」など、登録されているメンバーのプレゼンス情報(現在状況)を知った上で、連絡が取れるのが特徴のシステムだ。IPsecによる暗号化に対応しており、セキュアにVPN接続できる。
クライアントソフトがプリインストールされたSL-6000LからNTTコムの無線LANサービス「ホットスポット」を利用し、PARTNERSIPNETに接続する。インスタントメッセージングサービス(IM)、チャット、音声通話(VoIP)などが利用できる。
なお、利用できる端末はSL-6000Lのほか、PC版のソフトも用意される。VoIPで通話できるのは登録されたメンバー同士のみで、固定電話や携帯電話などとの発着信はできない。
同様のことはPCやPDAにWindows Messengerを組み合わせれば可能だが、PCやPDAのMessengerだとセキュリティ面で問題があり、企業での導入が難しい。
また、SL-6000Lに登録できるのは45人までという制限がある。導入する企業の環境によっては少なそうだが、「PARTNERSIPNET自体はもっと大人数にも対応している。常に連絡を取らなくてはいけない外回りの人に対してだけ、PDAを持ってもらうという使い方が現実的」(NEC NTTコミュニケーションズ営業本部)とした。
ソフトをインストールしたSL-6000L、ホットスポットのID、通信費などを含め、導入費用は一人当たり20万円程度を想定している。
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