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ニュース
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| 同時ダウンロードユーザー数 | ユーザー当たりスループット | |||
| 地域 | DDIポケット1km3 | 3G携帯の1セクター(換算) | 3G(換算) | DDIポケット |
| 丸の内・大手町 | 220 | 83 | 12.1Kbps | 125.9Kbps |
| 日比谷〜霞ヶ関 | 134 | 50 | 19.9Kbps | 121.4Kbps |
| 霞ヶ関〜溜池 | 119 | 45 | 23.4Kbps | 176.7Kbps |
| 東新宿 | 113 | 43 | 23.5Kbps | 94Kbps |
| 神田 | 113 | 43 | 23.5Kbps | 214.2Kbps |
| 日本橋 | 112 | 42 | 23.6Kbps | 159.5Kbps |
| 汐留・新橋 | 110 | 41 | 24.2Kbps | 145.7Kbps |

同時ダウンロードユーザーが増えると、3G携帯の場合は速度が落ちるのに、PHSの場合はなぜスピードが落ちないのか。その理由は、1基地局あたりのカバーエリアの違いにある。
携帯電話は1基地局が半径600メートル程度の円をカバーしており、3つ程度の「セクタ」と呼ばれるエリアに分割されている。KDDIがEV-DO通信方式でうたっている“2.4Mbps”という通信速度は、1セクタあたりの速度であり、複数人が同じセクタ内で利用した場合、2.4Mbpsをそれらの人数でシェアする。10人が同時にダウンロードを行った場合、単純計算で1人あたり240Kbpsが割り当てられることになる。
対するPHSは、マイクロセルと呼ばれる小さな面積をカバーする基地局を設置する。さらに、DCA(Dynamic Channel Assignment)と呼ばれる仕組みにより、複数の基地局を重ね合わせて設置することも容易になっている。結果、1基地局あたりのユーザー数は、3G携帯に比べてはるかに小さく、同時ダウンロードユーザー数が増えても安定した通信速度が実現できる。
これが、3G携帯とPHSの根本的な違いであり、こと低額・定額のデータ通信においては、3GがPHSにかなわない理由だと喜久川氏は説明する。
「マイクロセル化は携帯はとても苦手。ビル内に基地局を打つときも、ビルオーナーからお金をもらって設置している。それくらいお金がかかる。(マイクロセル化ができないということは)3G携帯では、低料金の定額は困難。高額の従量制で、トラフィックを抑制するしかない」
PHSと携帯では、基地局の設置コストが大きく違う。そして携帯の場合は隣り合った基地局からの電波が干渉しないように周波数や出力を調整するなどの綿密な設計が必要だが、PHSは干渉を気にしなくていい。それが、マイクロセルを作りやすいPHSのメリットだ。
もちろん、マイクロセルにも弱点はある。「ネットワークを作るのに時間がかかることだ。ただし、一度作ってしまえば楽」だと喜久川氏。また、山間部などのルーラルエリアも「(PHSでも)ルーラルエリアならばセル半径を3K〜4Kメートル取れる」と柔軟性の高さでカバーできるとした。
マスユーザーでの高速データ通信に課題を残す3G携帯だが、利用人数が少ない環境ではPHSよりも高速な通信が可能なのは事実だ。例えば、音声携帯電話端末からのデータ通信は短時間で終了するため同時ダウンロードユーザー数は増えにくい。KDDIのEV-DOは、ブランド名CDMA 1X WINの音声端末から利用する限り、平均600KbpsというPHSよりも高速な通信を実現している。
DDIポケットは、AirH"の最高通信速度を上げることでこれらに対抗していく計画だ。まず、2004年度内に「8X」と呼ぶ8チャンネルを束ねて256Kbpsを達成するシステムを導入する。
さらに、変調方式の変更などでさらに通信速度を上げた「高度化PHS」の導入を進める。「まず高度化PHSのエリアを面的にカバーできるように基地局を入れ替える。またトラフィックが多いエリアで入れ替えていく。まずは数万局を変える」(喜久川氏)。

資本関係の変更により、3G携帯電話サービスを行う親会社のくびきから逃れたDDIポケット。2005年2月には、社名を「WILLCOM」に変更し、積極的な攻勢に転じる(10月14日の記事参照)。PHSの特徴を生かしたサービスをどこまで打ち出せるかが注目される。
[斎藤健二,ITmedia]
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