5分で分かる、今週のモバイル事情11月20日〜11月26日

» 2004年11月26日 23時00分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

冬商戦本番、新端末が店頭に

 この秋に発表された新端末が、店頭に並び始めた。ドコモは「premini-S」が店頭デビュー(11月24日の記事参照)。12月1日には901iシリーズの第1弾となる「SH901iC」が発売される(11月26日の記事参照)。なお901iシリーズは、「総務省からの800MHz帯の割当方針が決まっていないため」(ドコモ広報)800MHz対応が見送られた(11月25日の記事参照)

 auは、冬WINの「W22H」「W21T」に加え(11月22日の記事参照)、発売日前倒しでtalbyが登場(11月26日の記事参照)。三洋電機の「W22SA」(11月22日の記事参照)も本日から順次販売が始まる(11月22日の記事参照)。着うたフル対応の冬WINは出足が好調で、販売ランキングのトップ10にもランクイン(11月26日の記事参照)。着うたフルの価格は1曲105円から420円ほどだ(11月22日の記事参照)

 ボーダフォンの冬商戦向け3G端末は、Nokia製「702NK」の予約受付がボーダフォンのオンラインショップで始まった(11月26日の記事参照)。ツーカーのシンプルさを極めた携帯「ツーカーS」は(11月19日の記事参照)、発売直後、いきなり販売ランキングの3位に食い込むなど好調だ。

周波数帯争奪戦、第4ラウンド

 総務省の「携帯電話用周波数の利用拡大に関する検討会」も4回目に突入。既存、新規組のトップが参加して議論を交わした(11月25日の記事参照)

 ソフトバンクの孫正義社長は、800MHzと1.7GHzのデュアルバンドサービスを提供したい考え。800MHz帯で上下各10MHz幅を手に入れ、さらに1.7GHz帯で上下10MHz幅を獲得することで、多くの加入者を収容できるインフラを構築するのが狙いだ。

 当初の800MHz帯再編はあくまで“細分化された帯域の整理”“諸外国と上り下り帯域を一致させる”ためとの意味合いが強いことから、ドコモの中村維夫社長やKDDIの小野寺正社長は反発。小野寺社長は「周波数再編は(これをあっちに移し、それをこっちに移しという)パズルゲーム。(好き勝手に飛び込まれると)パズルが動かない」と釘をさした。

 イー・アクセスは、1.7GHz帯を使った次世代モバイル通信にW-CDMA方式を採用することを明らかにした(11月24日の記事参照)

新技術、新サービス

 ドコモは、携帯電話の使い切れなかった無料通信分を家族内で共有できるサービスを「ファミリー割引」に追加すると発表。開始は2005年2月1日からとなるが、12月分の無料通話分のうち2カ月後余ったものが共有対象となるため、実質的には12月1日から始まることになる(11月26日の記事参照)

 また企業向けリモートアクセスサービス「ビジネスmoperaアクセス」に付加サービスを追加。FOMAパケット料を着信した企業に課金できる「FOMAパケット・フリーサービス」を提供開始する(11月24日の記事参照)

 ほかにも2005年に英国でiモードを立ち上げるべく、英mmO2との協力に向け交渉していると報じられた(11月26日の記事参照)

 KDDIは赤外線対応の端末を対象に、BREW版のリモコンアプリを提供すると発表。EPGの検索や表示、リモコン機能、お気に入り放送局の登録などの基本機能は無料で利用可能だ。番組表からの録画予約転送、番組名や出演者といったキーワード検索に対応した月額210円の「デラックスメニュー」や、出先からインターネット経由で録画予約を行える月額315円の「プレミアムメニュー」も用意する(11月24日の記事参照)

さて、来週は?

 12月1日から、ドコモのSH901iCが全国一斉に発売される(11月19日の記事参照)。同日から、ドコモがiモードの都度課金を開始(11月4日の記事参照)、KDDIはEZチャンネルの「番組お知らせ」を提供する(11月16日の記事参照)

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