ネットゲーム大国、韓国の携帯ゲームの向かう先は韓国携帯事情(1/2 ページ)

» 2004年11月29日 19時06分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]

 韓国で、25日から28日まで「KAMEX 2004」(Korea Amuse World Game Expo)が開催された。韓国のゲーマーが一堂に集う一大イベントで、今年で10年目を迎える。新作の展示はもちろん、プロゲーマーを招いての対戦イベントやレアグッズのプレゼントなど、盛りだくさんの内容だった。

 ブロードバンドが普及しているという同国の事情から、ネットゲームの展示が大半を占めたが、携帯ゲームの展示も少しずつ増えてきている。韓国の携帯ゲームのトレンドを探った。

3Dゲーム全盛のきざし

 日本でもおなじみ「ラグナロクオンライン」のメーカーであるGravityの大型ブース内には、モバイルゾーンが設置され「ラグナロクモバイル」シリーズ5作品が発表された。今年発売されたばかりの「Magician」、人気の「Kafra Quest」に加え、12月に発売予定の「Thief」「Snordman」「Merchant」、そして女の子が恐竜を育てるという内容のRPG「MonsterFarm」が展示されていた。

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Photo グラビティのモバイルゾーン。来月発売の新作を試そうと、人だかりは絶えない

 4作を一気にリリースする同社がモバイルゾーンを設けるのは、今回が3回目。客足が途絶えることはなく、試して気に入ったゲームはその場でダウンロードして帰る人も多かった。

 「ラグナロクオンラインを楽しんでいる人は自然と携帯にも関心を持つし、携帯から始めた人はラグナロクオンラインに関心を持つようになる。携帯の方で稼いだアイテムやお金を、PCでも使える仕組みになっているので(9月24日の記事参照)、相乗効果があるわけだ」

 そう語る担当者が、韓国携帯ゲーム界で次に来ると予測するのは「3Dゲーム」だ。

キュリテルのゲームフォン「PH-S3500」

 これまで韓国で2Dのゲームが多かったのには、やはり端末スペックがゲームに追いついていなかったという事情がある。3Dゲームを搭載したところで、十分に楽しめる環境が整っていなかった。

 ところが今年に入り韓国の携帯電話は、MP3やカメラなど、あらゆる機能が楽しめるよう急成長を遂げた。今年の10月には、ついに3Dゲームを意識した端末も登場した。

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