au初のスライドケータイ、W22Hを試す(1/4 ページ)

» 2004年12月01日 05時22分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 「W22H」は、日立製作所製の2004年「冬WIN」モデル(10月13日の記事参照)。着うたフルに対応し、ステレオスピーカーを搭載するなど冬WIN共通のスペックに加え、au初のスライドデザインを採用した。

Photo 丸みを帯びたデザインは、いかにも日立端末のイメージ

 スライドデザインは、その機構も非常に凝ったものだ。摩擦抵抗の少ないレール機構で非常にスムーズにスライドするだけでなく、開ける時も閉じる時も途中まで操作すれば、あとはバネの力で完全に開閉するセミオートともいえる機構になっている(11月16日の記事参照)。同社はこれを「スライドアシスト」と呼んでいる。

Photo 開いた場合の側面。2つのユニットが、水平ではなく少し傾いて接しているのが分かる。スライドで重なる部分は互いに薄くなっており、段差をできるだけ小さくしている

 4方向キーや機能キー(メール/Webボタンなど)をディスプレイ側に備えることで、閉じたままでさまざまな操作ができる点も特徴だ。右側面に終話キーやクリアキーの代替となるマナーキーを備えるため、数字や文字入力を伴わない操作であれば閉じたままで不便さを感じることはない。また開いた場合でも、上下それぞれの段に配置されたキーの間隔があまり開いていないため、操作がさほど苦にならない。折りたたみタイプから乗り換えても、あまり違和感はないだろう。

Photo ディスプレイ部を押し上げると、テンキー部が現れる。4方向キーや機能キーはディスプレイ側に。右側面には終話キーが見える

 スライドデザインは、構造的にあまり小型化には向いておらず、W22Hも決してコンパクトはいえない。しかし実際に手にとるとそれほど大きいわけでもなく、例えば同じ冬WINの「W21T」と比較しても、幅と厚みではW22Hが1ミリずつ大きいだけだ。高さが16ミリほど差があるため、必要以上に大きく見えるという印象だが、携帯性に大きく影響を及ぼすようなサイズではない。

Photo 左はCDMA 1X端末としてはかなり大き目の「A5505SA」、右はW21T
Photo 3端末とも厚み、幅はほとんど変わらない

 142グラムという重さは、さすがに重い部類。ただし開いた状態での高さ(縦幅)が比較的コンパクトに抑えられていることもあり、長時間文字入力をしていると手が疲れる……といったことはない。

スライドを徹底活用した操作性

 W22Hは、スライドスタイルでの開閉操作が各種機能と連携している。この点は、リボルバースタイルの「A5502K」ともよく似たポリシーだ。

 ディスプレイ部を押し上げる=「開く」に連動した機能は、シーンごとに異なる(下表参照)。これらは、「オープン設定」からオン/オフの設定を行える。

シーン 開いた時の操作
音声着信時 通話開始
着信通知表示時 音声、Eメール、Cメールで最後に着信した履歴一覧表示
発着信履歴表示時 音声発信
Eメール/Cメール閲覧時 返信

スライド操作に連動する機能は「オープン設定」「クローズ終話」でオン/オフできる
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