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コラム
2004/12/09 23:19 更新


出そろった冬の3G〜FOMA、WIN、V3Gを比較する (3/3)


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パケット定額制の違い

 もう1つ、パケット定額制の料金体系もネットワークによって変わってくる部分だろう。KDDIが1X WINで先鞭を付けた定額制に、ドコモもボーダフォンも追随せざるを得なかった。

キャリア定額制月額料金最低料金
ドコモ4095円1万1288円
KDDI2100〜4410円6510〜8820円
ボーダフォン4095円1万605円

 KDDIはパケット課金に料金の上限を設けた「ダブル定額」を採用しているため、定額料金に差があるが、着うたなどをダウンロードしていればすぐに上限に達する(8万4000パケットで上限に)。上限で比べると、KDDIの定額制が最も高い。ただし基本料金プランとの組み合わせで見ると、KDDIが最も安価となる。ドコモとボーダフォンは定額制と組み合わせられる基本料金プランを制限しているためだ(3月24日の記事参照11月10日の記事参照)。

 分かれ目は1カ月の通話時間にある。最低料金のプランを見ると、KDDIは無料通話内で50分しか話せない。ボーダフォンは150分の通話が可能だ。パケット通信ばかりであまり通話をしないならauが有利。通話時間がどのくらい必要かによって選択が変わってくる。

大きく変わったメール添付

 この冬の3Gで大きくサービスが拡張されたのが、メール周りだ。各社ともメール送信可能なサイズを増やし、メガピクセル以上のカメラで撮影した画像が送信できるようになった。

キャリア送信受信
ドコモ(901i)500Kバイト約10Kバイト
KDDI(新WIN)150Kバイト150Kバイト
ボーダフォン(V3G)300Kバイト300Kバイト
ドコモは従来のFOMAの送信100Kバイトから5倍に。KDDIは1Xの100Kバイトから1.5倍になった。ボーダフォンの3Gは従来の200Kバイトから1.5倍になった

 901iやボーダフォンの3Gなら、2メガピクセル画像も送信できる。WINの150Kバイトは1メガピクセル画像が限界だ。

画像の大きさカメラ画素数容量
160×120・QQVGA10万画素8Kバイト
320×240・QVGA10万画素27Kバイト
640×480・VGA31万画素55Kバイト
1280×960・SXGA130万画素150Kバイト
1600×1200・UXGA200万画素262Kバイト
2048×1536・QXGA320万画素764KKバイト
「A5406CA」を使い画質ノーマルで参考容量を計測。画像サイズは、VGA(640×480)とCIF(352×288)を基本にしていることが多い。“Q”はクオーターの略で、縦横2分の1、面積で4分の1を表す。QVGAなら「VGAを縦横半分にしたもの」を表す

 ただし気をつけたいのは、901iシリーズでは500Kバイトの画像が送信できるようになったが、それを受信できるわけではないこと。添付メールの受信サイズはわずか10Kバイト(10000バイト)と変わっていない。500Kバイトの画像をFOMA宛に送ると、iショットサーバに画像が保管されURLが送られる。受信側はURLからWebページとして画像を見ることになる。つまりダウンロードできる画像の最大サイズは20Kバイトだ。

 ボーダフォンの新3Gの場合、電話番号をアドレスとして受信すればファイルが添付されていても受信料が無料になる(11月10日の記事参照)。これは押さえておきたいポイントだ。

差の出た「着うた」

 コンテンツ面ではどうか。大容量コンテンツの花形である「着うた」は、各社で差がついた。

キャリア最大容量エンコード長さ
ドコモ500KバイトAAC標準
KDDI2MバイトaacPlus(HE-AAC)フル
ボーダフォン2MバイトAACロング〜フル

 ドコモは、901iシリーズで容量を300Kバイトから500Kバイトに拡大したが、他社に比べると見劣りする。ボーダフォンは最大2Mバイトのダウンロードが可能だが、エンコード方式がAACなのがネックだ。フル楽曲になるとビットレートが47Kbpsまで落ちてしまう(12月8日の記事参照)

 KDDIは同じく最大2Mバイトだが、この冬の「着うたフル」対応端末では、AACよりも圧縮効率のよいaacPlusを使うことで品質を向上させた(10月13日の記事参照)。着うたに関しては、先行したKDDIに一日の長があるのは間違いない。

 アプリケーションサイズにも違いがある。

キャリアプログラムサイズスクラッチパッド
ドコモ100Kバイト400Kバイト
KDDI600Kバイト非公開
ボーダフォン合計1Mバイト

 ドコモは900iと同じく合計500Kバイト(2003年12月25日の記事参照)。KDDIはWIN端末から、容量を従来の倍の600Kバイトに拡大している(7月12日の記事参照)。ボーダフォンは、一気に1Mバイトまで拡大し「メガアプリ」の名称でアピールする。

 もっとも500Kバイトを超えたあたりから、“容量が多ければいいゲームになる”とも言えなくなってきたのも事実だろう。

 ゲームの機能面では、3Dグラフィックスと3Dサウンドが気になるポイント。

 ドコモは901iから、ボーダフォンは「V601T」「V602SH」から「Mascot Capsule Engine Micro3D Edition Version4」を搭載(2003年8月29日の記事参照)。ただしボーダフォンの新3Gが対応しているかは不明だ。KDDIはVer.3への対応にとどまっている(2月2日の記事参照)

 3Dサウンドは、KDDIとドコモが積極的。KDDIの「着うたフル」端末は全機種ステレオスピーカーを搭載。FOMA 901iシリーズはステレオスピーカーに加え、3Dサウンドにも対応している(12月9日の記事参照)

 実際のところ、容量も3Dグラフィックス、3Dサウンドも、自分がやりたいゲームがあるかどうかがカギになる。

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[斎藤健二,ITmedia]

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