PASSAGE DUPLE導入事例〜JFEシステムズ(1/2 ページ)

» 2004年12月18日 02時47分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 12月1日、川鉄情報システムは社名変更を行い、JFEシステムズとなった。そのタイミングで東京・南砂から東京・大手町へ本社移転、同時にNTTドコモのモバイルセントレックス「PASSAGE DUPLE」(パッセージ・デュプレ)を導入した。ここではJFEシステムズ JFEネットワークグループに導入事例を聞いていく。

技術部、JFEネットワークグループの吉田啓氏(左)、稲原輝俊氏(右)

350人の社員にN900iLを配布

 JFEシステムズは川崎製鉄(現JFEスチール)のシステム部門としてスタートし、JFEグループ内外のシステム構築を中心に手がける企業である。今回、大手町JFEビルの新オフィスへと移転したのは社員1400人のうち、約350人。

 JFEビルの各フロアはエレベーターホールを中心に左右2エリアに分けられており、JFEシステムズのオフィスはビル6階、7階の2フロアを占める。

 旧オフィスでは通常の固定電話網が引かれており、1〜2人で1台の固定電話を使用。営業職の200名へは、会社から携帯電話が支給されていた。内線の取り次ぎ、かけ直しをなくすことと、社内にいるときは社員がいつでも内線を取れるようにすることを目指し、IP電話化と無線化が進められた。

 無線内線電話として350台、無線LAN対応FOMA「N900iL」を導入、社員全員に配布した。N900iLには、090から始まる携帯電話番号と、4桁の内線番号が振られており、N900iL同士は無線LANを使って無料で内線通話ができる。将来的には外出の多い営業職を中心に、03で始まる電話番号を振る予定だという。

 また各部署の“島”ごとに固定型のIP電話機が置かれ、090から始まる番号と内線番号のほかに、03から始まる番号も持っている。主に使われているのは03から始まる番号と内線番号だ。社外に知らせる番号は、やはり03から始まる方が相手も安心するだろうという配慮からである。外からかかってきた電話は一度固定電話に着信し、そこからN900iLへ転送する。固定電話とN900iLの間も無線LANを使った内線通話ができる。

 IP網化にさいして導入した主な機材は、SIPサーバ「UNIVERGE SV7000」1台、DHCPサーバ1台、認証サーバ、AP(アクセスポイント)を制御するWL管理サーバ1台、AP24台、停電対応固定電話機15台、固定電話機45台、N900iL350台。端末は買い取りで、サーバーはレンタルしている。固定電話とN900iLはIP電話だが、FAXなどは従来通りのアナログ回線でつないでいる。固定電話は100BASE-TXの有線LANでつながれている。

SIPサーバ、DHCPサーチ、認証サーバ、WL管理サーバはラック1台に収められている
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